見て見ぬふり傍観者効果｜加古川の整体院まえだ治療院

こんにちは、まえだ治療院です。

今回は見て見ぬふり「傍観者効果」についてです。

みなさんは目の前で誰かが襲われていたらしっかりと助けられますか？

1964年にニューヨークの路上で起きた殺人事件があり、被害者は三度にわたって悲鳴をあげました。

その様子を38人の人が目撃していたにも関わらず、誰一人として助けに入ることはなく、それどころか警察に通報した人さえもいませんでした。

当時ニューヨークという街は、特に大都会の人というのは「みな冷淡だ」とマスコミは書きたてましたが、2人の社会心理学者が、この大衆心理を解明するべくある実験をします。

カーテンで区切った空間で、被験者に作業をしてもらいます。

そして作業が進んだところであらかじめ録音しておいた音声で「カーテンの向こうで誰かがケガをしてる！」と流します。

被験者が自分一人しかいない場合は70％の人が、カーテンを開けて様子を見る「大丈夫ですか？」と声をかける行動をとりましたが、1人の被験者に対して2人のサクラを仕込みます。

サクラの2人は音声を聞いても反応しない、興味がないように振る舞います。

すると助けにいこうと行動に出た人はわずか6％しかいませんでした。また3分以内になにかしらの行動もしなかった場合は、その後助けにいくことは絶対にないことも分かっています。

このことから、ニューヨーカーがみな冷淡であったのではなく、人はみな、傍観者がたくさんいると「きっと他の誰かが助けてくれるだろう」と考えてしまうことが判明しました。

これが「傍観者効果」です。傍観者効果は自分以外の他人がいればいるほど、高まるといいます。

傍観者効果は以下の3つの考えによって起こります。

【多元的無知】

他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える

【責任分散】

他者と同調することで責任や非難が分散されると考える

【評価懸念】

行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる

また人は他人に対してだけではなく、自分自身の危機的状況ですら傍観してしまうことが分かっています。

その様子がわかる実験「白煙実験」も合わせてお読みください。

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まえだ治療院　院長　前田諭志