こんにちは、まえだ治療院です。
今回は自分より下がほしい「下方比較」についてです。
人間というのは無意識のうちに
「他人より上でいたい」と本能的に思っており、
「自分がトップだ!」とまで思っていなくても、
「平均よりは上」だと思っていたりします。
自分に自信がなくなってきた時ほど、
人は自分より下がほしくなる「下方比較」の
傾向が強く出てきます。
「うまくいかないなぁ~」
と自分自身で感じている時に、
誰かと比べて
「あいつよりはマシか」
と思ってしまったことはないでしょうか?
これはある意味で
心の安定を保つための本能的な考えではあります。
ただ
「私はあなたのことを自分より下だと思っています」
と
面と向かって言わないとは思いますので、
頭の中で思う分には自由です。
この下方比較はSNSなど、
直接的に面識がない人が集まるところでは、
よく見られるもので、
批判的な意見がどうしても増えてしまいます。
例えば有名人が不祥事を起こした時
「こんなことして最低だな」と言えば、
それに賛同する人も多く出てきます。
これは自分より上だと思っていたものが、
自分より下かもしれないと見え始めた時に
より下方比較した方が気持ちがよくなるからです。
ただこれについて
「弱っている人間を攻撃するなんて、最低だ」
と擁護・反論する声も
同じように出てくるかと思いますが、
これもまた
「他人を下に見る人を、下に見る」
という下方比較が働いています。
下方比較そのものは悪いわけではありません。
ただ実生活でも、SNSでも
一度言った言葉は引っ込めることが難しいので、
口には出さずに頭の中だけにしていた方がいいです。
また下方もあれば上方もあります。
上方比較は自分より上の人、
わかりやすくは憧れや尊敬する人に対して、
「私もあんな風になれたら」と思うことです。
まえだ治療院 院長 前田諭志