こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
コミュニケーションに不可欠な
「社会神経系」(多重迷走神経(ポリヴェーガル)理論)
についてです。
自律神経系(交感神経と副交感神経)ともうひとつの新しい概念が社会神経系と呼ばれるものです。
脳からは脳神経と言うものが12対あります。
Ⅰ 嗅神経
Ⅱ 視神経
Ⅲ 動眼神経
Ⅳ 滑車神経
Ⅴ 三叉神経
Ⅵ 外転神経
Ⅶ 顔面神経
Ⅷ 内耳神経
Ⅸ 舌咽神経
Ⅹ 迷走神経
Ⅺ 副神経
Ⅻ 舌下神経
それぞれが違った役割を担うのですが、
その中でも
Ⅴ 三叉神経(表情)
Ⅶ 顔面神経(表情筋全て)
Ⅸ 舌咽神経(声のイントネーション)
Ⅹ 迷走神経(心臓、肺)
Ⅺ 副神経(頭と首の動き)
の5つが
社会神経系と呼ばれるものです。
人間の社会的な部分、接触や共感をもった結びつきに
重要な役割を果たします。
この5つがしっかりと働いていないとどうなるか?
「(コミュニケーションなど)なんだかぎこちない」
印象になってしまいます。
もう少し詳しく見ていきます。(※社会神経系としてお伝えします。他にも役割がありますが省略します)
「Ⅴ 三叉神経」
三叉神経は顔面で眼神経・上顎神経・下顎神経の三つ叉に分かれています。
下顎のあるいは咀嚼筋の動きを担っており、顔面に分布するため感情の表現
と大きな関わりがあり社会神経系の一部になっています。
「Ⅶ 顔面神経」
顔面神経は表情筋を支配しています。顔の表情、話す、食べる、飲む、まぶたを閉じる
(まぶたを開くのはⅢの動眼神経が担っています)役割を担っています。
顔面神経麻痺になると動かせなくなります。
「Ⅸ 舌咽神経」
迷走神経とともにのどの筋肉の動きを制御しています。
「Ⅹ 迷走神経」
迷走神経は最も長く広範囲に渡る神経です。
のどや声帯の制御をしています。
顔の表情、発音、話し方、声、感情の表現(非言語的コミュニケーション)と
関わりがあります。
「Ⅺ 副神経」
首の横の胸鎖乳突筋と後ろの首から肩背中の僧帽筋を支配しています。
誰かに顔を向けたり、背けたり、うなずいたりとジェスチャーとしての運動を担っています。
社会神経系がおかされてしまうと表情が乏しかったり、反応が薄かったり、単調で抑揚のない話し方などになってしまいます。
この状態はうつ病の人などにも見られますし、自律神経が乱れている人にも見られます。表情の乏しさがある方は一度まえだ治療院にお越し下さい。
まえだ治療院 院長 前田諭志