こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「ナラティブスロープ」
についてです。
聞き馴染みのない言葉だと思いますが、みなさんも一度はTVで見たことがあると思います。
芸能人や芸人さんの略歴を見ていくような番組で
「この時はよかったんだよ」
「人生のピークでした」
「この時は借金もしてどん底を経験しました」など
年代ごとに人生の浮き沈みを折れ線グラフにした表が「ナラティブスロープ」です。
これは芸能人や芸人さんに関係なく、みなさんにも当てはまります。
なぜなら、どんな人にも「人生には必ず物語がある」からです。
主にナラティブスロープは自分の人生を振り返るのに使います。
一番良かったと思う時を「100」
一番悪かったと思う時を「0」
良くも悪くもない時を真ん中の「50」
で表します。
そこから細かい数値は任意です。
あくまでも主観的に年代ごとの出来事を添えて、ナラティブスロープをつないでいきます。
すごく安定した人生の人は50のあたりを+-20でジグザグとしたものになるか、変化のない人なら直線で一本が長く結ばれていきます。
ジェットコースターのような人生の人は文字通りナラティブスロープも100~0の極端なジグザグで結ばれていくことが多く、うつ病などを長く経験している人は
50以下でジグザクとした線が結ばれることが多いです。
これが果たしてなにになるのか?
目で見える形で人生を振り返ることができるんですね。
またあくまでも主観ですので、他人が羨むような生活をしている人でも「自分自身」が良いと感じていなければ
もちろん数値は0に近くなっていきます。
誰がどう見ても不幸せだろうと思われる人でも、幸せを感じているなら数値は100に近いものになります。
自分自身の人生の振り返り、客観的な価値観との解離など書いておこすことで分かったりします。
あとナラティブスロープはその後の人生を示唆します。
書いた現時点で人生が終わるわけではないので、あくまでも途中経過。物語は完結していないのです。
良かった時の自分はどんなことがあったから良かったのだろうか?
悪かった時の自分はどんなことがあったのだろうか?安定している時は何をもって安定していると言えたのか?
など、今後の人生の指標になります。
これまでの人生の物語も自分が主役ですし、これからの人生の物語も変わらず主役です。
どのような結末になっていくのかはあくまでも自分次第だと言うことです。
あと、ナラティブスロープはもう一つ示唆していることがあります。
それは
「良い状態はずっと続かない」ということ
ただ逆に
「悪い状態はずっと続かない」です。
この言葉をどう捉えるのか?で
あなたの人生の物語が変わるかもしれません。
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まえだ治療院 院長 前田諭志