こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「ヴィーガン」
についてです。
最近ヴィーガン(完全菜食主義)の人用のハンバーガーがあったり、お肉を一切食べない生活をしている人を一度は聞いたことはないでしょうか?
今からお話しする話は「明日からお肉を食べちゃいけない」ということをすすめている訳ではありませんし、私もお肉は食べますので、「食べたいものを食べたらいい」というのが私の意見ではありますが、個人的に「こんな理由でヴィーガンになった人がいるのか」という驚きがありましたのでそれをご紹介できればと思います。
ヴィーガンという言葉よりはベジタリアンの方がまだ馴染みがある言葉でしょうか?
ヴィーガンは完全にお肉・乳製品・卵を食べない菜食主義の人のことをいいますが、
ベジタリアンには4タイプがあります。
1)乳製品は摂るラクト・ベジタリアン
2)乳製品と卵は摂るラクト・オボ・ベジタリアン
3)乳製品、卵に加えて魚は食べるペスト・ベジタリアン
4)乳製品、卵、魚に加えて鶏肉は食べるポーヨー・ベジタリアン
もっとも多いタイプのベジタリアンはラクト・オボ・ベジタリアンになります。
行きすぎた健康志向や独自の思想、宗教的観点、体を鍛えるのにストイックな人、動物愛護の観点などからそのような食事の形態を選ぶきっかけになった人もいると思いますが、これからお話ししたいのは「環境問題に配慮して」ヴィーガンになった人の話です。
お肉を食べることをやめないと環境破壊が進む
全然ピンとこない話だと思いますが、最近よく言われる温室効果ガス、「2050年までに温室効果ガスを0に」と目標にもなっています。
温室効果ガスが増えるということは温暖化の原因やそれに伴う異常気象と自然災害の増加を招くことはすでにわかっています。
わかりやすいもので自動車の排ガスが出す温室効果ガスは全体の13%ですが、お肉を作る畜産業は全体の18%の温室効果ガスを出しています。
意外に思われるかと思いますが、牛のゲップにはメタンガスが含まれ、牛の糞には亜酸化窒素が含まれます。
また飼料のための運搬にも温室効果ガス、牧場地の確保に森林伐採が進むことで、吸収してくれる木が不足してしまっているといわれています。
今現在世界一の牛肉の輸出国はブラジルです。
牧場の確保のために70%のアマゾンが失われています。
ただ食を支える、安定した食の供給というのは大変大切なことです。
実際に世界中の飢餓の人口は8億2000万人、
これは世界人口の9人に1人は飢餓状態になります。
しかし実はもうすでに誰も飢えないだけの穀物が存在していることはご存じでしょうか?
穀物だけで言えば26億トン。これは世界中の人に分け与えることが十分可能な量です。
ではなぜ飢えはなくならないのか?飢えで苦しんでいる人には届かず、牛の餌になっています。
そしてその牛を裕福な人が食べています。
また動物愛護の観点からもファクトリーファームの映像を見たことがありますでしょうか?
動物たちが身動きなど一切とれないところに押し込まれて、命あるものではなく物のように扱われているという問題です。
環境破壊や社会問題にもなることを今後人類は続けていっていいのか?
お肉を食べるからこのような問題が出てきてしまう。
「だからそのようなことには私は一切加担したくない。だから肉は食べない」と長くなってしまいましたが、このような理由からヴィーガンになる人もいるというお話しでした。
2020年のアカデミー賞で振る舞われた料理が100%ヴィーガン食であったのも環境問題に配慮してとのことです。
繰り返しになりますが、私は「お肉を食べるな」ということを伝えたいわけではありません。
こういう考え方もあるよという紹介です。
個人的な意見を述べるとするのであれば、主観的に一側面だけを見た考えではなく、客観的に包括的に物事を見れているか?
それが何かの役に立っているのか?それをふまえたうえで主張しているのであれば、どんな考えも正解だと思います。
やり方は自由ですが、今後培養肉の研究も進んでいくでしょうし、その時代その時代の問題を解決していくこと
が常につきまとうのだろうと思います。
まえだ治療院では健康情報やちょっとした雑学をブログに書いています。ご興味のある方は下の関連記事をご覧ください。
まえだ治療院 院長 前田諭志