みなさん、こんにちは、まえだ治療院です。
「朝起きると腰が痛い」
「座りっぱなしで腰が固まる」
「動きはじめがツライ」
…そんな腰の悩みを抱えて来院される方が、まえだ治療院にも多くいらっしゃいます。
ですがお話を聞いてみると、ほとんどの方が「痛みのある場所=原因の場所」と思い込んでおられます。
結論から言うと、腰痛の多くは“腰に原因がない”ケースが非常に多いのです。
原因の2割が腰部に、8割は腹部とも言われています。
腰が痛いのに、腰に問題がないとは?
私たちの体は、部分ごとにバラバラに動いているのではなく、全身が連動して動いています。
腰は“体の真ん中”にあるため、実はとても多くの影響を受けやすい場所。
たとえば、こんなつながりがあります:
骨盤の傾き
→ 腰椎に過剰な負荷
呼吸が浅い
→ 背骨が硬くなる → 腰の可動性が失われる
足首が硬い
→ 歩行のバランスが崩れ、腰に過剰なねじれが生じる
内臓の不調
→ 腰周りの筋膜や神経に影響を及ぼす
つまり、腰は“結果として痛みが出ている場所”にすぎず、本当の原因は別のところにあることが多いということです。
長引く腰痛のカギは「呼吸」と「姿勢」
意外に思われるかもしれませんが、呼吸が浅い方は腰痛になりやすい傾向があります。
呼吸が浅い=肋骨が動かない → 背骨の動きが制限され → 腰にだけ負担が集中する
また、呼吸が浅いと交感神経が優位になりやすく、筋肉が常に緊張モードになってしまいます。
この緊張状態が慢性化すると、ストレッチやマッサージでは追いつかなくなります。
もう一つのカギは「姿勢」。
座るとき、立つとき、歩くときのちょっとした癖が、腰への“積み重なる負担”を生んでいるのです。
🔍腰痛、見逃していませんか?
腰痛セルフチェックリスト
□ 朝より夕方の方が腰が重だるい
□ 靴下をはく・かがむ動作で腰がツラい
□ 座っていて立ち上がる瞬間がしんどい
□ 反る動きよりも前屈みのほうが楽
□ 腰痛と一緒に「お腹の張り」や「便秘」もある
□ マッサージや湿布をしても数日で戻ってしまう
□ ぎっくり腰の経験がある(または繰り返している)
👉 3つ以上当てはまる方は、腰だけでなく「全身の使い方」や「内臓・自律神経の状態」もチェックが必要です。
腰を揉んでも治らない理由
「腰が痛いから、腰をほぐす」
これは“火が燃えている場所に水をかける”みたいなものなので、
一見すると理にかなっているようにも思えますが、
別の場所で火元がくすぶり続けている以上、また火は燃え広がって行きます。
根本的な問題を見つけない限り、腰の痛みは形を変えて繰り返します。