みなさん、こんにちは、まえだ治療院です。
肩こりや肩甲骨のこわばりに悩んでいる方の多くが、
「上半身の問題」と捉えがちですが、実は肩甲骨の硬さは“骨盤”や“脚”とも深くつながっているのをご存じでしょうか?
とくに、大腿筋膜張筋や内転筋など、股関節まわりの筋肉との連動が重要なポイントになります。
今回は、整体の視点から「肩甲骨と骨盤〜下肢の筋肉との連動性」について解説していきます。
⚫️ 肩甲骨が硬くなると、なぜ骨盤まで影響するのか?
肩甲骨は、背中の筋肉だけでなく、体幹や骨盤と連動して動く仕組みを持っています。
日常生活で肩甲骨の動きが制限されると、
● 上半身のバランスが崩れる
● 重心がズレる
● 骨盤が傾く
● 足腰の筋肉が過剰に緊張する
といった連鎖が起きやすくなるのです。
つまり、肩甲骨が硬い人は、実は“下半身も同時に硬くなっている”ケースが非常に多いのです。
⚫️ 大腿筋膜張筋との関係
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)は、太ももの外側にある筋肉で、
骨盤の前側(腸骨)から膝の外側に向かって伸びています。
この筋肉が硬くなると、
● 骨盤が前方へ引っ張られる
● 股関節の動きが悪くなる
● 腰や背中の緊張が強くなる
● 結果として肩甲骨の自由な動きも制限される
というように、肩甲骨と逆方向にある筋肉が、肩の可動域を間接的に狭めてしまうのです。
⚫️ 内転筋との関係
内転筋群(太ももの内側の筋肉)は、骨盤の底から膝にかけて伸びています。
この筋肉が硬くなると、
● 骨盤が内側に引っ張られる
● 体の軸がブレる
● 姿勢が崩れる
● 肩甲骨の位置までズレやすくなる
つまり、内転筋の硬さが、上半身の左右バランスや肩の高さの違いにも影響するのです。
⚫️ 実は「肩甲骨だけをほぐしても変わらない」ことが多い
施術の現場では、よくこんな声を耳にします。
「肩甲骨まわりをストレッチしても、すぐ戻ってしまう」
「肩のマッサージを受けても楽になるのは一時的」
これは、体を“部分的にしか”見ていないことが原因です。
● 骨盤が歪んでいる
● 下半身が固まっている
● 支える筋肉が使えていない
このような状態で肩だけを緩めても、またすぐに引っ張られて戻ってしまうのです。