みなさん、こんにちは、まえだ治療院です。
「肩こり」はもはや現代人の“国民病”とも言われるほど、
日常的な悩みのひとつです。
肩を揉んでもすぐ戻る、湿布を貼っても効かない、
何をしてもスッキリしない…
そんな経験はありませんか?
実はその肩こり、筋肉の問題だけでなく、
「筋膜(ファシア)」や「内臓の状態」
が関係していることもあるのです。
今回は、そうした見落とされがちな肩こりの本当の原因と、
整体での根本的なアプローチ方法について詳しくお伝えします。
【肩こりの一般的な原因】
まず、よく知られている肩こりの原因を簡単におさらいしておきましょう。
◯長時間のデスクワークやスマホによる猫背・ストレートネック
◯筋肉の血行不良や疲労
◯ストレスや緊張による無意識の筋収縮
◯運動不足による代謝低下
これらももちろん重要ですが、
「マッサージしても改善しない肩こり」には、
次のような深層の原因が隠れていることがあります。
【筋膜(ファシア)による肩こりとは?】
筋膜とは、筋肉だけでなく**骨・内臓・神経・血管など全身を包む「ボディスーツのような組織」**です。
最近では「ファシア(Fascia)」とも呼ばれ、
医学・整体業界で注目されています。
筋膜は柔らかく、よく滑る状態が理想ですが、
ストレスや過労、姿勢のクセなどで癒着(ゆちゃく)やねじれが起きると、
肩まわりにも強い緊張を引き起こします。
例えば…
足首の捻挫が肩の筋膜ラインを通じて肩こりに
腰の筋膜の硬さが、肩甲骨の動きを制限してこりを助長
このように、肩以外の部位が原因で肩こりが出ているケースも少なくないのです。
【内臓の不調が肩に現れる?】
「えっ、内臓が肩こりと関係あるの?」
と驚かれる方も多いですが、
整体の視点からはよくあることです。
たとえば、
肝臓の疲れ
→ 背中や右肩に影響
小腸・胃の不調
→肩甲骨の下にハリが出る
胃の不調
→ 左肩の動きに影響
肺や心臓のストレス
→ 胸郭が硬くなり、肩が前に巻いてくる
内臓の疲労は内臓体性反射というメカニズムによって、
筋肉や関節の緊張として現れます。
つまり、食生活・睡眠・ストレスなども
肩こりの重要なカギになっているのです。
【肩だけを揉んでもよくならない理由】
多くの人がやってしまいがちなのが、
つらい部分(肩)だけを揉むという対処法。
一時的には楽になりますが、根本原因にアプローチしていないため、
すぐに元に戻ります。
本当の解決には、
◯筋膜の連動や全身バランスの調整
◯姿勢と呼吸の見直し
◯内臓への負担軽減
◯自律神経の安定
こうした視点からのアプローチが必要になります。