こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
自分の危機すらも人は傍観してしまう「白煙実験」
です。
以前、他者の危機を誰も救おうとしない
「傍観者効果」
についてご紹介しましたが、
今回の白煙実験は、
人は自分が危機的状況であっても傍観してしまうのか?
を見る実験です。
この実験は、まず部屋で簡単なアンケートに答えてもらうようにしています。
するとその最中に通気口から部屋にモクモクと白煙が
流れ込んできます。
このような場合、人はどのような行動を取るのか?
普通ならすぐにでも逃げ出すと思われる状況ですが、
被験者が部屋に一人の場合
2分以内に行動に出た人は55%、
4分後に「白煙が出ている!」と報告しに来た人は
75%でした。
自分の危機的状況であっても100%ではないことも
驚きですが、
次は被験者一人に対してサクラが二人の場合
サクラの二人は白煙が入り込んできていたとしても、
平然とアンケートに答え続けます。
そのような場合だと、
2分以内に行動に出た人は12%
4分後に「白煙が出ている!」と報告しに来た人
もまた12%と
大幅に下がってしまうことがわかりました。
約9割の人が
白煙モクモクの部屋に居続けたことになります。
なぜこのようになってしまうのか?
人は目で見た証拠より、周囲の様子を優先します。
周りの人たちが
平然とアンケートに答えている様子を見て、
「な~んだ、たいしたことないのか」と
安心してしまうのです。
このことから
人は自分の危機的状況すらも傍観してしまうことが
わかりました。
韓国で起きた地下鉄火災を覚えていますでしょうか?
明らかに煙が電車内に充満しているにも関わらず、
逃げだそうとした人は少なく、
ほとんどの人がそのまま電車内に
とどまっていたと言われています。
これもまた自分自身を傍観していたために、
多くの犠牲者を出してしまったと考えられています。
危機的状況だと自分自身で判断しているのであれば
周りに合わさず、
すぐにその場から離れることがなによりも大切です。
まえだ治療院 院長 前田諭志