こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「お酒は百薬の長」についてです。
少しのお酒であれば、健康に良い
という言葉ですが、
お酒が好きな人には
とても都合の良い言葉ですよね。
お酒は百薬の長
と言われるのにはしっかりと理由があります。
それはフランスから始まっており、
フランス人はお酒もよく飲む、たばこもよく吸う
にも関わらず、
心筋梗塞や脳卒中の罹患率が国民全体で極めて少ない
このことを「フレンチ・パラドックス」といいます。
なぜフレンチ・パラドックスが起こるのかは、
長年研究されつづけており、
その途中経過の中で
「少しぐらいはお酒を飲んだ方がいいのでは?」
となったものがお酒は百薬の長になります。
ただみんながみんな、そういう訳では決してなく、
フランス人は大丈夫でも、
日本人では大丈夫じゃない時もあります。
遺伝子レベルで違いもありますし、
アルコールの分解率も違いますし、
そもそもアルコールが全く飲めない人が飲むと
それは体を壊すだけになります。
お酒が百薬の長になる人は限定されています。
まずは血縁関係でがんになった人がいないか?
もしがん家系なのであれば、
アルコールは百薬の長にはなりません。
少量でもがんの発症リスクが高くなるデータが
出ています。
ではどんな人であればお酒が百薬の長になりうるのか?
血縁関係にがんになった人がいないことがまず必要で、
そのような場合であれば、
心筋梗塞や脳卒中の予防にお酒は有効です。
ただあくまでも少量です。
もし大量に飲んでしまうのであれば、
心筋梗塞や脳卒中の罹患率はあがりますし、
がんの罹患率もあがってしまいますので、
お酒が百薬の長になることはありません。
「健康のために飲まない」
の方が確実なのかもしれません。
まえだ治療院 院長 前田諭志