こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「フェイクニュースと心の知能指数EQ」
についてです。
巧妙に作られたフェイクニュース(偽の情報)は
人々の心を惑わせ、
時に広く拡散されることがあります。
英ストラスクライド大学の
トニー・アンダーソン博士によると、
SNSのフェイクニュースは今、
社会や政治を乱すものとして深刻な問題になっています。
誰でも簡単に情報を発信できるようなった
今の社会では、
一人一人が情報を鵜呑みにするのではなく、
それが本当なのかどうか冷静に判断することが
求められているかと思います。
アンダーソン博士らの研究によれば、
日頃フェイクニュースに惑わされないためには
「心の知能指数(EQ)」の高さが必要だと話します。
心の知能指数、EQは
「Emotional Intelligence Quotient:EQ」のことで、
自分や他人の感情をきちんと読み取り、
自分の感情をコントロールする力を示す指標のことで、感情的知性になります。
コミュニケーションスキルなども
EQに含まれています。
ある調査では、
仕事などで大成功した人は、
ほぼ例外なく対人能力が優れているという結果が
出ています。
知能指数(IQ)だけでは、
人間の認識能力のすべてを捉えきれていないのでは
ないか?という疑問を解決するために
EQ理論は発達していきました。
ストラスクライド大学とグラスゴー大学のグループに
よる実験では、
健康・犯罪・貧富の差・環境などをテーマにした
本物のニュースとフェイクニュースの両方を
参加者に読んでもらい、
それを本当と思うかどうか、
そう考える理由を答えてもらった。
全てのニュースは
フェイスブックに実際に投稿されたもので、
フェイクニュースの場合は文章が感情的だったり、
ごく短い説明しかなかったり、
あるいはきちんとしたソースが提示されていないと
いった特徴が見られます。
この実験の結果、
EQが高い人ほど、フェイクニュースを
うまく見抜く傾向が明らかになったという。
また、
そうした傾向は学歴とも関係があったとのことです。
なお、
フェイクニュースを信じてしまった人は
その理由として
「グラフから一目瞭然」
「投稿者と同意見だから」
「個人的に同じことを経験した」
「まわりがそうだから」
といった意見が多く上がった一方で
フェイクニュースを見破った人は
「言葉遣いが感情的で、横柄さがある」
「データが恣意的」「煽り記事」
「きちんとした学術機関や政府のソースに依拠していない」
「どちらかというと単なる暴言」
といった理由を答えており、
書かれている内容を客観的に
見ていることがわかります。
IQはある程度生まれながらにしての
側面が強いですが、
EQは訓練すれば鍛えることも可能です。
まえだ治療院 院長 前田諭志