こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「鎮痛作用とプラセボ効果」
についてです。
プラセボ効果とは、偽物の薬でも、医師から「良く効く」と言われ信じて飲むと本当に効いてしまうことです。
また「これは偽物の薬です」と伝えてもその後効果が持続することもわかっていますが、そのメカニズムは完全には解明されていません。
アメリカ・ダートマス大学心理脳科学科、トア・ウェイジャー氏らの研究グループは、多角的にプラセボ効果を発生させる神経学的なメカニズムの解明に挑んでいます。
そこから判明したのは、プラセボ効果が感覚処理や認知処理など、複数の脳領域で鎮痛作用をもたらしていたことです。
プラセボ効果でもっとも強く影響を受けた脳の領域が「視床」です。視床は痛みを感じることに作用します。
また「体性感覚皮質」「大脳基底核」にも影響が見られました。
これは、プラセボ効果により感じている痛みの質が変わったことと自身の感じる痛みの認識が変わったと考えられます。
またプラセボ効果は痛みの伝達経路にも作用していることが判明しており、それが結果的に鎮痛作用につながったと考えられます。
ただこれでもやはりプラセボ効果の全てが解明されたわけではありません。
被験者により、影響を受ける脳の領域がバラバラだったからです。
しかし人の信じるという気持ちは、体にいい影響を与えることはすでに分かっています。
プラセボ効果による鎮痛作用は全体の35%確認されています。
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まえだ治療院 院長 前田諭志