こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「自分は正しい症候群」についてです。
「自分は正しい」と思うことは、これは誰にでもあることです。
誰だって自分は正しいと思いたいものです。
ただ絶対的に自分の方が正しいと思い、誰の意見も聞かないそのふるまい故にだれかに被害が出ているものを
自分は正しい症候群と呼ばれています。
自分は正しい症候群は
「利得型」「自己愛型」「否認型」の
3タイプに分けられます。
1.「利得型」
自分のメリットを最大化しようとする「利得型」
自分にとって利益になると思えば、それが本当に正しいか、根拠があるかなどは考えず、ひたすら自分の正義を主張するものです。
代表的なものに店員の態度や商品に難癖をつけ、
値引きや特別なサービスを享受しようとするクレーマー。
自分のミスを、「あなたがちゃんと説明しなかったから」などと他人のせいにする人も、保身という利益のために自分は悪くないと言い張る利得型の典型です。
自分が怒ったり、ごねたりすればまわりが自分の主張を聞いてくれるという“間違った成功体験”が行動に拍車をかけているといわれます。
この利得型は主張に無理があると感じつつも、
利益を得るために自分は正しいと言い張るタイプと
心の底から自分は間違っていないと思っているタイプに分かれます。
後者は特にやっかいなものになります。
本人はまったく悪いと思っていないので、こちらがどう説明しても聞く耳をもたない、それどころかさらに攻撃してくることになります。
2. 「自己愛型」
自分の価値を高めるのに必死なのが「自己愛型」
自分を認めてほしい、他人より優位に立ちたいという
自己愛の強さゆえに、自分の価値観や正しさを押しつけるのが、自己愛型になります。
自分の能力や経験を自慢したり、アピールしたりするのはもちろん、相手を貶めることで自分の優位性を示そうとするケースも少なくありません。
自己愛型にとってなによりうれしいのは、相手に勝つことであり、支配すること。そのため相手が自分の価値観や要求を受け入れてくれるまで、主張を押しつけてきます。
また、プライドが非常に高いため、自分を軽んじられるのも否定されるのも許せない。例えば自分の知識不足を指摘されたら、「知識より経験が大切。自分にはそれだけの経験値がある!」などと、自分が正しいと声高に主張する。有名人と知り合いなど“権威”を借りて自慢したり、相手の話を最後まで聞かずに自分の話にすり替えたりする人も、このタイプの可能性が高いので要注意です。
3. 「否認型」
弱みがあるからこそ他人を攻撃する「否認型」
自分の弱みや非を隠すために、相手を攻撃するのが
否認型になります。
人は本来、弱みを突かれるとつい感情的になって相手を攻撃してしまいがちです。否認型はその前に行動に出ます。先に相手を非難することで、自分は悪くない、正しいと見せようとします。
『悪いのは自分ではなく、相手だ』と強調することで、
自分が抱えている問題を否定したいという防衛反応が
働いていると考えられます。
例えばモンスターペアレント。なんでも学校のせいにするのは、自分のしつけや家庭教育の不備を突かれたくないという心理が無意識に働いている。
否定型は、自分の非がばれたあとのことは考えない人が多い傾向にあります。
その場での快感を優先し、先のことは考えないという
心理構造、快感原則にのっとって行動しているからです。
非が明らかになっても、『そんなことはない』と断固否定するのも、このタイプの特徴です。
この3タイプは明確に区別できるわけではなく、利得型+自己愛型、自己愛型+否認型など、2つ、あるいは3つの要素をもちあわせているケースが大半になります。
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まえだ治療院 院長 前田諭志