こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「日常生活に影響が出る恐怖症~後編」です。
「日常生活に影響が出る恐怖症~前編」は
こちらからどうぞ↓
「音響恐怖症―自分の声を含む、音への恐怖」
音に怯えなければいけない人はどのような日常生活を
送ればいいのか?
部屋の中を飛び回るハエの音や、遠くから聞こえてくる車や雷の音、さらには自分自身の声まで恐ろしい。
恐怖のあまり手で耳を塞いでも、
体内からは心臓の音が聞こえる
「時間恐怖症―時間経過や時間そのものへの恐怖」
時間への恐怖は、”過去、現在、未来”あるいは
”遅い、早い”といった時間に付随する概念への恐怖、
たとえ時間恐怖症の患者が時間に付随する概念には恐怖を覚えないとしても、時間自体の経過には恐怖する。
人間は絶えず刻み続ける時を意識する存在です。
毎秒毎秒が恐怖となって迫ってくることは筆舌しがたい
「対抗恐怖―恐怖症ゆえに恐ろしい状況を選好する」
ある恐怖症があるとして、その人はひどい不快感や恐怖を呼び起こすような状況や物体をあえて追い求める。
マゾヒストにも思える行為であるが、
これは恐怖症と戦うためにそうしていると考えられる。
「恐怖に立ち向かえ」という格言もありますが、
彼らは激しい恐怖を克服しようと自らを恐ろしい状況に置きますが、克服されることはないと言われます。
常に自律神経は高ぶりやがて精神は疲弊していきますが、それでもまた恐ろしい状況を自ら選好していきます。
「恐怖症恐怖―恐怖症を発症することへの恐怖」
恐怖を味わうのではないかと恐怖する。
恐怖症の発症を恐れている状態に見えますが、
すでにこれが恐怖症を発症していることになります。
「汎恐怖症―あらゆるものへの恐怖」
ありとあらゆるものが恐ろしいという恐怖症。
「なんだかよくわからない邪悪への曖昧で、持続した恐れ」と説明されています。
汎恐怖症とは日常を全く普通に送ることができる。
ただし、普遍的かつ深遠な悪意ある力がどこかに存在
するという絶え間ない恐怖に常に苛まれている。
他の恐怖症は特定の原因に言及しているのに対して、
これは恐怖が遍在しているという点で圧倒的である。
どこに行こうと、何をしようと、この恐怖症に囚われた者は日常のあらゆる側面、あらゆる思考、あらゆる物体、あらゆる関係、環境、習慣が邪な力に付き纏われているという拭い去れない考えに侵されてしまう。
以上が日常生活に影響が出る恐怖症です。
まえだ治療院 院長 前田諭志