こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「日常生活に影響が出る恐怖症~前編」です。
例えば
高いところが怖いという高所恐怖症の人であれば、
高いところを避けて生活すれば、
日常生活を高所恐怖症に邪魔されることはないと
思います。
しかし今回ご紹介する恐怖症はより
日常生活に即したものに対して恐怖を
おぼえるために日常生活に支障が出てしまいます。
「起立恐怖症―歩行や立ち上がることへの恐怖」
ただ立ち上がって、歩こうと考えるだけで恐怖を感じるもの。
立ち上がる、歩くという行為は日常に即した動作すぎるため、
患者は来る日も来る日も繰り返し恐怖に襲われることになります。
「決断恐怖症―決断することへの恐怖」
自分で決断することが死ぬほど恐ろしい、
では他人に決めてもらうよう頼むのか?
しかしそれさえも決断することになっている。
「単純になすがままを貫き、
日常的に起こる当たり前の出来事には
干渉しないようにする」それもまた決断になる。
決断恐怖症の患者は常に洪水のような考えに身を置く
ことになります。
決断について考えている時には恐怖を感じないが、
自分で最終的な決断をするという行為がとにかく怖いものです。
「知識恐怖症―知識への恐怖」
学校も、教育も、新しいことを知ることも、全部怖い
知識恐怖症を発症することは、認知的な成長に上限を定めるのと同義である。
学習の際に襲いかかる堪え難い恐怖に直面する意思が
ない限りは、
もはや何も学べない……ということを理解する能力すら制限することになる。
「食物恐怖症―食べ物への恐怖」
食べ物は生きるために必要です。
その食べ物に怯えをなすことが食物恐怖症です。
口に食べ物を運ぶたびに背筋が凍りつくような恐怖を味わいつつ、食べてどうにか生きながらえることになるか、一切の食べ物を拒否し、栄養不良と脱水でやがて死んでしまうか、
食物恐怖症に陥った途端、食の楽しみは消え失せ、
苦しみに変わってしまいます。
「睡眠恐怖症―眠りへの恐怖」
睡眠もまた生きるために必須です。数日間何も食べなくても平気だったりはするのですが睡眠の場合はそういうわけにはいきません。
起きていればいるほど、体の生理機能はダメージを
受け、脳機能も侵されます。
しかし眠ろうとしようものなら圧倒的な恐怖に襲われ
眠れなくなる。
そんな恐怖を抱えて生きなければならない。
今回はここまでです。
次回は「日常生活に影響が出る恐怖症~後編」
をお届けします
まえだ治療院 院長 前田諭志