こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「統合失調型パーソナリティ障害」についてです。
統合失調型パーソナリティ障害は
自閉的であると同時に奇妙さが顕著に目立つものです。
統合失調症に移行していく率が
パーソナリティ障害の中で最も高く、
およそ20%といわれています。
似た名前に
統合失調質人格障害(シゾイドパーソナリティ障害)がありますが、別物です。
統合失調型パーソナリティ障害の診断には、
以下の5つ以上により示されます。
親密な関係に対する不快感およびそのような関係を築く能力の低さが認められる必要があります。
A.関係念慮(日常の出来事が自分にとって個人的な特別な意味をもつ,あるいは自分個人に向けられた特別な意味や重要性をもっていると思い込むこと)がみられるが,関係妄想(似ているが,より強い確信をもって思いこむ)はみられない
B.奇妙な信念または魔術的思考(例,千里眼,テレパシー,または第六感を信じている;超常現象にとらわれている)
C.異常な知覚体験(例,自分の名前をささやく声が聞こえる)
D.奇妙な思考および発話(例,曖昧,隠喩的,過剰に綿密,または常同的なもの)
E.疑念または妄想性思考
F.状況に相応しくない感情または感情の幅の狭さ
G.奇妙,風変わり,または独特の行動および/または外見
H.第1度親族を除き,親しい友人または相談相手がいない
I.慣れによって緩和することがなく,主に妄想的恐怖に関連する過度の社交不安
また,症状は成人期早期までに始まっている必要がある。
治療には薬物療法がかなり有効といわれており、
統合失調型パーソナリティ障害の人は
神秘的な宗教を信じていたり、
奇妙な迷信を信じていることが非常に多いが、
そのような考えにまで至った経緯が存在しており、
それを明らかにしていくことは大変粘り強く根気のいるものになるが、精神療法も可能である。
まえだ治療院 院長 前田諭志