こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
自分が成功すると周囲をだましているように感じる
「インポスター・シンドローム(詐欺師症候群)」
についてです。
インポスター・シンドロームは自分の能力をあまりにも過小評価していることで、もし自分がうまくいくような成功体験があると「周囲をだましている」ように感じてしまうものです。
自分の実力で成功し達成したことを、どれだけ周囲から高く評価されたとしても「自分にはそんな能力はない」
「自分は評価されるような人間じゃない」と思ってしまう心理状態を指します。
インポスター・シンドロームは男性よりは女性に多いと言われています。
ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが、インポスター・シンドロームであると告白したことで注目されましたが、
他にも
ジョディ・フォスター、
ケイト・ウィンスレット、ティナ・フェイなど
程度には差がありますが、自分の成功を素直に喜べず、欺いているのではないかと感じられる時期があったと話しています。
インポスター・シンドロームの特徴は
ネガティブ思考
自虐的
仕事を何度も確認してしまう
職場で注目を集めることを嫌う
自信のなさ
過度に残業する
高すぎる目標設定
自分の成功は単に運がよかっただけと思う
自分の努力・実力を認めることができない
になります。
インポスター・シンドロームだけでは病気とは言えませんが、重度のうつ病を発症している可能性もあるため注意が必要です。
インポスター・シンドロームの対処には信頼のおける友人や同僚に話を聞いてもらうだけでも良いと言われており、自分を正当に評価してくれる上司からのフィードバックも効果的だと言われています。
ただそれだけでは症状が改善されない場合は、心理カウンセラーによる認知行動療法が選択されます。
インポスター・シンドロームの対処には、1人であれこれ考えない方がよいとされています。
まえだ治療院 院長 前田諭志