こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「生きることをあきらめるスウェーデンの奇病」についてです。
20年前からスウェーデンのみで確認されており、
それも子どもだけに症状が現われています。
「あきらめ症候群」や「生存放棄症候群」と呼ばれ
子ども達は無気力に陥り、食べることも、話すことも、さらには目を開けることすらもしなくなると言われ、
昏睡状態のように何年も寝たきりの子どもも存在します。
しかし検査では体に異常が見られることはなく、
ただただ生きる意欲を失っているように映るものです。
子どもたちの中でも、とりわけ多いのが
「亡命を望んでいる難民の子ども」に症状が見られており、
亡命申請を却下されたストレスや失望が関係しているのではないかと考えられています。
また東ヨーロッパからの難民の子どもたちだけに見られることも特徴です。
あまりにも特異なので疾患として本当かどうか、
懐疑的な人もいるが、
実際には非常に特殊な文化や社会環境のもとでのみ発生すると考えられ、文化結合症候群とも言える。
このあきらめ症候群には、さまざまな意見があり、
1)亡命申請は難しく、また時間がかかるためその間なにも出来ない
なにも出来ない時間を経て亡命が却下となった失望は大きいためにこのような症状が出る。
2)亡命申請後の強いストレスの中の待ち時間で自分というものを見失ってしまった結果、このような症状が現われる
3)東ヨーロッパには亡命が叶うまで、このように過ごす文化があり、
我々が知らないだけで、子どもたちはそれを実行しているだけ
4)強制送還から逃れるための単なる策略
5)強いストレスによる防衛反応として症状が現われている。
などです。
スウェーデンでは
あきらめ症候群の子どもたちのニュースが、
全国で反響を呼んでおり、
特別措置を設ける声が上がりました。
それに対して、
スウェーデン政府は、「あきらめ症候群」の子どもたちを元の国へ強制送還するようなことは決してしないと
約束しています。
まえだ治療院 院長 前田諭志