こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「蓋然性(がいぜんせい)の無視」
についてです。
蓋然性(がいぜんせい)とは、ある物事や事象が実現するか否か、または知識が確実かどうかの度合いのことで、「蓋然性」の「「蓋し(けだし)」=おそらく、たぶんといったニュアンス「然り(しかり)」=肯定や同意を表す「性」=物事の性質や傾向を示すことから「蓋然性」とは、「おそらくは当然そのようにそうなるだろう」という推測の度合いを表す言葉と言えます。
この蓋然性を無視するとはどういうことか?
字面からはとても難しいことをいいそうですが、内容は単純です。
例えば「飛行機恐怖症の人」
人間自体が空を飛ぶことができないので、空を飛ぶということは非常に不自然で危険な行為に思え、墜落したら‥と思うと飛行機に乗れない人もいると思います。
しかし車であれば恐怖に思うことなく運転をしていると思います。
なんならドライブが好き、趣味であるという人もいるのではないでしょうか?
実際には交通事故で死ぬ確率は、飛行機が墜落して死ぬ確率よりもはるかに高いです。
統計的には、交通事故に遭う確率は一生涯では35.8%であるのに対して、飛行機墜落事故に遭う確率は0.0009%で飛行機は世界一安全な乗り物と言われています。
この客観的な事実があっても、人は蓋然性を無視してしまうと「車は大丈夫、飛行機は墜落するから危険」という考えに陥ってしまいます。
同じもので、階段からの足を滑らせて転落するや食中毒など、より日常に潜む事故よりも、「テロに巻き込まれるんじゃないか」と恐れる。
ことも蓋然性の無視になります。
人のリスク感覚はしばしば正確ではなく、比較的無害な行為のリスクを過大評価し、より危険なものを過少評価してしまいます。
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まえだ治療院 院長 前田諭志