こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「昔の医療/今の医療」
についてです。
少しマニアックな話でもありますし、歴史のお話になるかと思います。
皆様は三大医学をご存じでしょうか?
昔から存在するアラビア文化圏/イスラム勢力圏のユナニ医学、北インドのアーユルヴェーダ、中国の中国医学(中医学)が三大医学と呼ばれています。
ほんの100数年前までは主流だった医学になります。
この3つを伝統医学と呼び、伝統医学を全否定して今私たちの医療の主流は「西洋医学」になります。
これは病院にいったときに一般的に受ける治療や薬の
処方がそれになります。
伝統医学は療術いわゆる治療やマッサージに加えて、占術(占い)と宗教がセットになっています。
薬の処方も薬草などになるわけですが、西洋医学は科学的に根拠のないもの=否定する・認めないとなっており、科学的に認められているもの「エビデンス」がすべてになっています。
ですので、西洋医学では科学的に説明できないもの占いや宗教は関係なく伝統医学でいう療術だけに特化したものを発展させていきました。
しかしそんな西洋医学にも陰りが見えはじめます。
科学的に認められたもの「エビデンス」は治療効果の高さとは比例していません。
薬による副作用や薬害、エビデンスを求めるあまりに治療効果の低い治療など、西洋医学にも限界があります。
そこで最近言われているのは、西洋医学を主軸に今まで否定してきた伝統医学のいいところはもう一度見直して提供する「統合医療」です。
わかりやすくは薬の処方に「漢方薬」を用いることや、西洋医学、伝統医学のいいところを混ぜあわせたものが統合医療になります。
統合医療はいわば最新のエビデンスと伝統医療の歴史的信頼度によってできています。
ここからは私の所感になりますが、伝統医療で用いられた「療術・占術・宗教」は違う形で見直してもよいのではないかと思っています。
ただ語弊がないように先に述べておきますが、占いや宗教にハマったほうがいいということではありません。
私自身は占いや宗教は信じていませんが、ただ占いや宗教に対しては否定的ではない立場ではいます。
統合医療も伝統医学でいう療術に力を入れているに過ぎないだけで、本来でいう占術と宗教はセットになっていません。
占術で「あなたは必ずよくなると占いで出ています」
宗教で「病気が良くなるように一心に祈りなさい」と
昔はしていたものを
占術=プラセボ効果(絶対に治ると信じる気持ち)
宗教=マインドフルネス(病気を忘れて他のことに没頭する)
に置き換えれば現代にも適応できるのではないかと思っています。
事実プラセボ効果は35%治癒率を上げてくれますし、
マインドフルネスは病気を一時的でも忘れることでメンタルが病むことを防ぎます。
この二つに共通していることは病気に対して前向きになれるということです。
これに統合医療の考えを加えれば、より良い医療提供や病気の予後が変わるのではないかと私は考えています。
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まえだ治療院 院長 前田諭志