こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「人の性格と腸内細菌の関連」
についてです。
最近では腸は第二の脳と言われるほど、その重要性と研究というのは盛んに行われています。
誰の腸内にも、腸内細菌(フローラ)が存在しており、
人それぞれに違う生態系を築いています。
その腸内細菌の違いが人の性格にも影響を与えているのではないか?と言われており、最近の研究では腸内細菌は「脳⇔腸」相互に影響を与えていることが明らかになっています。
腸内細菌と人の性格の関連の研究はもともとは特定の腸内細菌が自閉症スペクトラムと関連していることが分かっていて、腸内細菌の移植(糞便移植)により、症状が変化したことから始まっています。
こうしたことから、社交的な人、神経質な人など、人の性格の違いは腸内細菌の違いで変わることに注目が集まっています。
アッカーマンシア属・ラクトコッカス属・オシロスピラ属と呼ばれる腸内細菌が多い人は社交的な性格であることが多く、この3属が少ない人は人付き合いが億劫で
ある傾向になります。
内向的であまり社交的ではない人には、デスルフォビブリオ属とサテレラ属の2属が腸内に多く存在します。
また神経質な性格傾向の人の腸内にはレンサ球菌属とコリネバクテリウム属が乏しいことがわかっており、特にコリネバクテリウム属はうつ病との関係も指摘されています。
腸活つまりは腸内細菌を豊かな生態系に築き上げることですが、ストレス過多で、人付き合いに乏しく、自然と過ごす時間も少ない。さらに食生活は偏り、食物繊維は不足、過剰なまでに衛生的で、抗生物質に頼りすぎていると腸内細菌のバランスがすぐに崩れていきます。
サプリメントよりはできれば自然の食品を摂取したいものですし、日本には発酵性食品が多くありますので、毎日の食事の中に取り込んでいくことが大切になります。
また、日本の国立がん研究センターが、納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がるという調査結果を発表しています。
性格に関わらず腸内環境が整っているということは、日々の健康には不可欠なものになります。
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まえだ治療院 院長 前田諭志