こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「遺伝子から見る性格と性質」です。
人の特徴のいくつかはDNAに刻まれています。
髪や瞳の色、あるいは鼻の形など身体的な特徴はもちろん、高血圧や精神疾患など健康に関することも両親、
あるいは祖父母の誰かからあなたに受け継がれていき、
好みや癖、仕草や振る舞いも受け継いでいきます。
もちろん育ってきた環境も人間の特質を形成するうえで重要な要因であり、
その特性が表にでなかったり、
自らの意思で矯正してしまう場合もあります。
ふと旅に出ようかな‥。となる人も
政治的な価値観も後天的なものあれば
遺伝子でそうなるように決まっていたりします。
「旅への関心」
同じ場所で
長く暮らしても満足していられる人がいる一方、
世界中を見て回ることに生きがいを感じている人も
います。
その違いはドーパミン受容体遺伝子の
変異種「DRD4-7R」にある。
この変異種は好奇心や落ち着きのなさと関連しており、「旅行熱遺伝子」と呼ばれています。
DRD4-7Rを持つ人は冒険スピリットに富んでおり、
新しい経験に対してオープンな存在です。
世界では20パーセントの人たちがこの変異を持っており、特にアフリカから遠く離れた地域ほど
その割合は高くなります。
この発見は人類発祥の地がアフリカであるという説とも関連しており、仮に人類がアフリカで誕生したのであれば、この遺伝子を持つ祖先が故郷を旅立ち、
新しい土地を発見したと考えられます。
DRD4-7Rはネアンデルタール人的な行動とも関連していると言われており、一か所にとどまっていられないとなるとこの遺伝子を持っている可能性があります。
「伝統主義を重んじるか?政治的な価値観」
習慣に従う傾向は遺伝子によっても左右されます。
一卵性双生児と二卵性双生児を調査した研究からは、
一卵性双生児は二卵性双生児よりも同じ価値観を持っている確率が高いことが判明している。
実験では、権威主義、保守主義、宗教の3つ
(これらを合わせて「伝統主義」という)に
対する意見を調査した。
伝統主義の選好の程度は、支持政党にも影響する傾向がある。
例えば、
米国の民主党の場合、堕胎の権利や同性婚といった非伝統主義的な主張を唱えている。
しかし遺伝的に習慣に従う特性を持つ人の場合、
こうした非伝統的な価値観を受け入れ難い。
仮に伝統的価値観と非伝統的価値観に対する選好が
遺伝的に根付いたものであるなら、
理性的な討論や譲歩などというものは極めて難しいものになる。
そして、
その現実は確かに今日の政治の中で見ることができる。
※ただし個人差があります。
遺伝子を上回るほどの個体差も存在します。
まえだ治療院 院長 前田諭志