こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「スピリチュアル・クライシス」についてです。
スピリチュアルという言葉は
日本でも浸透した言葉だと思います。
ただスピリチュアルと聞くと、
どこか不思議な体験や、オーラや占いなどではないかと
思われている方も多いと思います。
実際に日本での使われ方がそうですので、
勘違いされて伝わっていると思います。
スピリチュアルは
本来であれば「スピリット/魂」などの意味合いで、
その人の信念や人間関係、これまでに抱いている価値感や思考、認知といった
自分の中核を担う精神的な基盤のことを指します。
日本の医療現場では
病気に目が行きがちで個人のスピリチュアルは
ほぼ注目されませんが、
カナダなどではその人がもつスピリチュアルを無視した状態で、治療していくということはまずありません。
スピリチュアルも含めてその人だと見るようにしています。
スピリチュアルはアイデンティティ(自己)のように
その人を形作る要素のひとつであり、
アイデンティティが獲得できずにいる状態を
アイデンティティ・クライシスといい
スピリチュアルもまた、精神的危機に陥っていれば
スピリチュアル・クライシスと呼ばれます。
上記では
スピリチュアル=不思議な体験の意味ではない
と書きましたが、
スピリチュアル・クライシスの引き金になるのは
多くは不思議な体験です。
霊的体験、臨死体験、超常現象との遭遇、
突然の神からの啓示などが含まれ、
もともと何かしらのトラウマがあれば、
精神的緊張状態が長引きます。
またそのような霊的体験などが続くと、
スピリチュアル・クライシスに陥ります。
たいていは
この世のものとは思えない不思議な霊的体験によって、
突然、人が変わってしまったようになってしまいます。
まえだ治療院 院長 前田諭志