こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「脳トレと人の認知機能」についてです。
最近では認知症予防や
そうでなくても脳を鍛える脳トレはかなり浸透した
言葉だと思います。
ゲームで行えたり、脳トレの本など手軽に行えるのもいいですよね。
人の認知機能とは注意力や記憶力、問題解決能力や処理速度など人間の高次で複合的な能力になります。
簡単にいってしまうと
外からの情報・刺激に対して正しく反応できるか
(知覚・獲得・理解)になります。
もし正しく反応できない場合は認知機能障害になります。
脳トレは
認知機能障害にも認知機能リハビリとして用いられます。
医療でもゲームを用いて認知機能リハビリということをしていますので、
認知機能の維持向上に自身で脳トレを行うことはいいことだと思います。
ただ一つ脳トレを行うにあたり大切なことがあります。
よくリハビリで使われる言葉に
「般化(はんか)」という言葉があります。
これは実生活でいかに今行っていることが役に立つか?です。
脳トレも繰り返し繰り返し行えば、
問題を早く終わらせることができるようになった。
問題を解いていく中で間違えることが少なくなったなど
必ず向上していきます。
しかしそれはあくまでもゲームに慣れた。ゲームが上手になった。だけで
脳トレが実生活に役立っているとは言えない状態です。
ですので、ゲームと実生活との橋渡し(ブリッジング)という作業が必ず必要になります。
例えば脳トレをはじめてから
「忘れ物が減った」
「以前より物事に集中できるようになった」
「車の運転でヒヤッとする場面が減った」
「料理の効率が上がった」など
脳トレをはじめてみて以前と
今を比較することがより認知機能維持向上を強化し、
実生活に脳トレが般化されていきます。
もし今脳トレを頑張ってしている方は、
以前は苦手に思っていたことが、
すんなりといくようになっていないでしょうか?
それが認知機能の向上であり、実生活を意識して行うことが大切になります。
まえだ治療院 院長 前田諭志