こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
矛盾が生じる時「認知的不調和理論」についてです。
人は自分の意見や考え方が個人の内部で矛盾しないように、また行動とも矛盾しないようにする傾向があります。
例えば動物愛護にとても関心のある人は、
動物が関わる虐待や密漁に心を痛め、
ましてや自分が動物を傷つけることはしないはずです。
ただ個人の内部で意見、信念、考え方、行動などに
矛盾が生じることはよくあります。
その矛盾で生じた不調和や不快感を解消しようと、
自分の事柄への認知や考え方を変えたり、
新しい考え方を付け加えたりすることを
「認知的不調和理論」といいます。
例えば「あなたは受験生である」として
「スマホゲームに熱中することは
受験勉強に差し支える(認知要素X)」と思っている
しかし受験生のあなたは
「自分が最近よくスマホゲームをしていることを
自覚している(認知要素Y)」
この場合
認知要素X「ゲームは受験の邪魔」と
認知要素Y「自分はゲームをしている」は
不調和になっており不快になっていきます。
この時に生じる不調和を解消するため
人は認知要素を変化させます
「スマホゲームは受験勉強の妨げにならない」と考える
または「スマホゲームをすることをやめる」
認知要素の追加というやり方もあります。
「ゲームは気晴らしになるからかえって勉強の効率が上がる」と考える
「受験に縛られるのはうんざり、人生楽しんだもん勝ち」と考えるなど
認知の調整が行われていきます。
認知的不調和理論は、
人が考え方を変える過程や他人に説得される過程も
なるべくなら自分と矛盾して不調和が起きないように
調整していると言われています。
まえだ治療院 院長 前田諭志