こんにちは、まえだ治療院です。
今回は一方的な恨みを抱く心理「投影」についてです。
人の恨みには金銭トラブル、
恋愛のもつれや逆恨みなど、さまざまあります。
二者間ないしなにか事象があっての怨恨であれば
まだ理解しやすいのですが、
そういったものがない一方的な恨みというものも
存在します。
それは人の防衛機制でもある投影(投射)です。
これは
自分の内なる感情多くは負の感情を自分のものであるとは認めず、相手に映し出す(Projection)もので、
例えば本来であれば恨んでいるのは自分なのに
相手が自分を恨んでいると思うようになります。
「相手が自分を嫌っているからいやがらせしてくるんだ。自分は全く悪くない」
こう思うことでどこか自分を正当化できる。
自分の悪い部分はどこか隅に追いやって
自分の良い部分を守ることができます。
これがストーカーをする人によく見られるものですが、
自分が相手を好きだという気持ちが
「相手が自分のことを好きだ」と感じるようになり
やがて考えが飛躍して固定化されていくと
「向こうから誘惑してきた」など
事実からさらにかけ離れた考えを抱きはじめると
妄想的投影(精神病性妄想)とよび
そうなると強く考えが固定化し
事実との訂正が難しくなります。
まえだ治療院 院長 前田諭志