こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「ダメ!と言われると余計にしたくなる心理」についてです。
小さい頃に親から「あかんで!」っていわれると、
なぜかそれが気になって気になって、
結局してしまって親から怒られた
みたいな経験はないでしょうか?
ダメ!という制限に対して、
自分を抑える自制心が下回った結果や、
好奇心が上回った結果でもありますが、
人には「自己決定感」と呼ばれる欲求があります。
これは自分自身の意志で行動を決めたいと願う気持ちで、我慢しないといけない状況に置かれると、
抵抗しようとする心理が働き、
ますます実行したくなるものです。
つまみ食いぐらいの可愛いものから、
犯罪行為も含めて制限されると、
なぜか興味がむいてしまい、
実行にうつしてしまうのはそのためです。
ただ最終的に実行にうつすかどうかは、
自制心はもちろんのこと、
道徳的に、社会的に許されたものか?により、
未遂で終わることがほとんどになります。
また人は無意識のうちに欲求が爆発することを
未然に防いでいたりします。
それは代理満足と昇華とよばれるものです。
例えば「旅行に行きたい」という願望に対して、
「でも時間もお金もない」となれば
旅行にいくことは叶いませんが、
旅行雑誌をみたりTVで海外旅行の特集をしているのを見て、
どこか自分も旅行に行った気分になれるとなれば、
それは代理満足といいます。
最近ではVR体験なども代理満足になります。
また昇華とは、
一般的には認められない自分の欲求を、
その欲求のエネルギーの分だけ
他のもので満たそうとするものです。
欲求不満をスポーツをしてスッキリ!や
仕事のやる気にぶつけるなど、
人は無意識のうちに欲求のはけ口を探し、
爆発しないように吐き出しています。
まえだ治療院 院長 前田諭志