こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「性格と気質と人格の違い」についてです。
性格も気質も人格もよく似たような言葉ではあります。
人の精神機能(脳内で行われるもの)の
持続的な特徴のうち、知的側面は知能と呼ばれます。
知能以外での情意面の特性を「性格」と呼びます。
知能指数(IQ)などはある程度、
先天的に決まってしまっていたりしますが、
性格は先天的にすべてが決まるわけではなく、
自分の経験などから後天的にも変化していき、
先天的要因と後天的要因によって形成されていきます。
性格の基礎ともなる感情面の先天的な特性(傾向)を「気質」と呼びます。
気質は活動性、つまりは活発、精力的、もの静か、
精神活動のテンポなどや
気分の違い、朗らか、ゆううつ、不機嫌などの感情面の特性になります。
気質は性格の中心的なものになり、
これにしつけ、教育、訓練、環境などの
後天的な影響が加わり、次第に性格、感情や意志などに特性と行動特性が形成されていきます。
このように先天的ともいえる「気質」を基に、
個人の意志的・意欲的側面の特性が「性格」とも
言えます。
次は「人格」です。
性格とも同義語で使われることもありますが、
日本語では道徳的側面も含めた総合的な人間の特性を
さす上位の概念として用いられることが多く、
社会生活、対人関係などの面から見た総合特性に重点が置かれています。
概念的には人格≒性格ではありますが、
人格=性格として用いられることも多いです。
ただ上記の内容だけでは
性格というものは決定されません。
性格には
その国の文化の習慣や生活の習慣により
後天的に形成される「習慣性性格」があり、
またある物事に対する好き・嫌いなどで起こる
態度の違いや
社会的役割としての性格、
例えば「警察官たるもの」など
自分に求められている役割が影響して
性格は形成されていきます。
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まえだ治療院 院長 前田諭志