こんにちは、まえだ治療院です。
今回は環境に左右される非行「子どもの行為障害」
についてです。
行為障害は
反社会的、攻撃的あるいは反抗的な行動パターンが
反復し持続するものです。
家庭内のみか、
単独かグループで行うのかで分けられます。
「家庭内に限られた行為障害」
反社会的な行為や攻撃性と反抗的な態度が家庭内のみでおこり、家族、同居人の限られた場合のみでみられるもの、家庭、家族以外での社会関係は保たれている。
「非社会性(グループ化されない)行為障害」
同年代の子どもたちや仲間に溶け込めず、単独で違反的・反社会的行動を行うもの
「社会性(グループ化された)行為障害」
同年代の仲間とは友好な関係を保ちうる子どもが、反社会行動あるいは攻撃行動を含む行為障害を示すものです。非行仲間との集団行動として問題行動を行うことが多い。
グループとは別に単独で反社会的行為を行う場合がある。
子どもは
親が過度に服従することを強いたり、
愛情を示してくれない時に
直接的に反抗を示すことがあります。
反抗の中で攻撃的なものであれば、
あからさまな反抗や器物破損などを行い、
懲罰的なものを加えたとしてもあまり効果はなく
一方消極的な反抗があり、
表面上は従順を装いながら言われたことに
対してわざとゆっくり行い遅らせることや、
静かに妨害行為をするものです。
「偽成熟状態」
反抗的な子どもが争うことをやめ、
従順すぎるほどになる状態。
しかし情緒的には敏感で些細なことで混乱状態に陥る。
「かんしゃく発作」
些細な欲求不満がきっかけでおこる
短時間の激しい激情発作で、
子どもは激怒し興奮して周囲の人を大声で非難しわめき、床に倒れ込んだり、床に頭をぶつけたり息を止めたりして暴れる。
数分後には疲れて興奮がおさまることが多く、
その際に泣いたり、時には謝ったりする。
かんしゃく発作は
就学前の子どもであれば正常でもみられます。
積み重なった激しい感情を発散する手段ではありますが、
症状が特に激しくものや
頻度が多いときには病的とみなされます。
病的なかんしゃく発作は
偽成熟状態の子どもが精神的均衡を保てなくなり
些細なことをきっかけに潜在的に存在する
敵意や攻撃性を爆発させることや、
わがままに育った子どもが
自分の欲求を拒否された時におこります
まえだ治療院 院長 前田諭志