こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「パーソナリティと引きこもりの関係」についてです。
日本では
1990年代から急速に引きこもりが増えています。
多くは不登校がきっかけに
子どもから成人まで幅が広がっています。
自室や家から外出しない状態が
6ヶ月以上になった時に引きこもりとなります。
引きこもりは
あくまで結果であり、原因は人それぞれです。
それ故に引きこもり支援というのは難しくもあり、
時間をかけて行われることが大半です。
原因のひとつとして考えられているものに
パーソナリティ(人格)障害があります。
引きこもりの大半は
回避性パーソナリティ障害と言われており、
傷つきやすく
自分を受け入れてもらえないのではないか?
受け入れてもらえる場所
(間違いなく受け入れてもらえると保証された場所)であれば出向くことも可能であるが、
少しでも受け入れてもらえない場所であれば
おびえていけないという性格特性があります。
これは少子化の日本における
家庭内の親子の密着度と過保護が原因で
あると言われています。
またこのような親子の関わりあいで
自己愛性パーソナリティ障害も増えてきています。
自己愛があることは大切なことですが、
自己愛が強すぎる、他者に共感できないようでは
やはり社会的に支障が出ます。
「自分は特別扱いされて当然」や
「周囲は自分を特別扱いするべきだ」と
常に思っている自己愛性パーソナリティ障害も
引きこもりの原因になります。
それは
「自分を特別に扱わない場所には行かない」と
いう反抗的な人格傾向があるからです。
自分を特別扱いしない怒りは
学校や会社に向けられ、
積極的な学校、会社批判や自分を正当化し
「悪いのは学校(会社)だから行ってやらないんだ」
と引きこもるケースがあります。
また
統合失調症および統合失調質パーソナリティ障害、
統合失調型パーソナリティ障害、
妄想性パーソナリティ障害なども
引きこもりやすい人格と言われており
その他にも境界性パーソナリティ障害があります。
境界性パーソナリティ障害は
見捨てられ不安や他人にしがみつくような依存でも
知られますが、自身の激しいまでの感情の揺れ動きや
怒りのコントロールが出来ないためやがて
社会から孤立していき、家に閉じこもる
家庭内では家庭内暴力に至るケースも
少なくなく家庭内でも行き場がなくなり
自室から出て来れなくなることもあります。
また引きこもりの
10~20%が強迫性障害であることもわかっています。
長期間の引きこもりは
事態を悪化させることが多いです。
引きこもり支援の専門機関に
お早めに相談することをおすすめします。
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まえだ治療院 院長 前田諭志