こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「子供の恐怖症性不安障害と強迫性障害」
についてです。
子供の時に怖い話を聞いて怖くて夜眠れないことや、「手が汚れたら綺麗に洗いましょう」と親に言われたのでかなり長い時間手を洗った経験はないでしょうか?
私も子供の頃怖い話をTVで見た時は不安で寝たら寝たで怖い夢を見たり、「汚れたから手は洗わないといけない」といわれたので「食用洗剤の方がきれいになるのでは?」と洗剤をいっぱいだして泡泡の状態でゴシゴシ洗ってみたりなど、親からすれば「そこまでしろとは言ってない」と思えることをしていたのを覚えています。
例えば私のように怖いTVを見たからのような一過性の恐怖症は子供であれば誰にでも起こることです。
暗いところが怖い、動物が怖い、TVで見た怪物が怖いなど大抵は一過性のものですが、頻回に持続的な強い恐怖感の場合は注意が必要かもしれません。
何に恐怖を覚えるかでは子供でも強迫性障害に移行することがあるからです。
強迫性障害の症状が出始める前は行儀がよく、きれい好きで従順な「よい子」であることが多く、両親のどちらかに強迫性障害の前段階である強迫性人格をもつことが多いといわれています。
子供の強迫性障害でもっとも多いのは汚れることを過度に嫌う「不潔恐怖」に伴う何度も手を洗う、何分も手を洗う「洗浄強迫」です。
ただ成人の強迫性障害と比較すると、日により症状は変わり、重複すること、多彩であることが特徴です。
これはあくまでも自分がそうしたいというよりは、親に対する攻撃であると言われています。
一番多い洗浄強迫ですと「手を洗え」としつこく親が言うから子供が「手を洗う」ここまでが親が子供に求めていたことかもしれませんが、子供はまだまだ「手を洗うことをやめない」親からすれば「もうそんなに洗わなくてもいい」となっても子供は「(親がいったから)だから手を洗っているではないか」となる。
これは反動形成と言われ親に対する八つ当たりともとらえられますし、「どれだけ洗えばいいかわからない」という物事の限界点がわからず、手を洗うことがやめられない時もあります。
このような場合はなぜ手を洗わないといけないのかのわかりやすい説明と「外から帰った時は手を洗う」という場面設定が必要ですが、数字で示すことも有効です。
お風呂で「湯船に肩まで浸かって30まで数えたらあがる」みたいなこと小さい頃になかったでしょうか?
手洗いもそうですが数字で示した方が子供が混乱しないのであれば、そうしてあげた方がいいです。
最後にですが、子供の時に大抵の子供がしたであろう強迫性障害の軽いものがあります。
それは分からないことを親に聞く「なんで?なんで?」攻撃です。
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まえだ治療院 院長 前田諭志