こんにちは、まえだ治療院です。
今回は生活上のストレスでおこる「適応障害」
についてです。
適応障害は
「重度ストレス反応および適応障害」の中に分類されており、
重度ストレス反応とは
ストレスを感じてからすぐに発症して数日以内に改善される「急性ストレス反応」と
ストレスとなる出来事から数週間の潜伏期間ののち発現する「外傷後ストレス障害(PTSD)」
のことです。
この2つ以外の症状でストレスが原因でおこるものを「適応障害」と呼びます。
適応障害は
最近TVなどでもよく聞かれる言葉ではあると思いますが、
従来「悲嘆反応」「カルチャーショック」と
呼ばれたものも適応障害の中に含まれます。
適応障害は
重大な生活の変化ないし持続的な生活の変化、
あるいは生活上のストレス(重い身体の病気など)の
結果に対して、個人がその変化に順応していく時期に
発生する障害です。
適応障害は
ストレスから一ヶ月以内に苦悩と情緒障害が起こり、
社会的機能や行為に支障をきたす障害になります。
あくまでも変化に順応していく時期で起こるもの、
つまりは「変化に慣れるまで」に支障が出たものが
適応障害です。
適応障害は
おおよそ人が変化に慣れるであろうとされる
6ヶ月間(以内)だけを適応障害と呼び、
6ヶ月を超えて症状が残るのであれば
それは別の原因や病気によるものと見なされます。
適応障害の症状は
主観的な苦悩と情緒障害で、抑うつ気分、不安、心配、現状をやっていけないと感じ、日々の仕事が障害されることなどです。
また実際に行動にうつされることは滅多に見られませんが、自分が過激な行動や突発的暴力を起こしてしまうのではないかと感じることがあります。
これは成人期以降で見られる適応障害ですが、
青年期であれば攻撃的あるいは非社会的行動。
小児では退行現象が現われることがあります。
適応障害は
短期抑うつ気分(1ヶ月以内)
遷延性抑うつ反応(2年以下)
混合性不安抑うつ反応などの
類型に分けられます。
まえだ治療院 院長 前田諭志