こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
条件付けられた不眠「精神生理性不眠」についてです。
人が眠れないことにはさまざまな理由があるのですが、
一番多い不眠の理由が精神生理性不眠になります。
精神生理性不眠は
少なくとも1ヶ月は続く不眠で、
例えば
自分の寝室に入ると条件反射的に目がさえてしまい
なんとか眠ろうと努力することで起こるものです。
睡眠に対する過度の不安があり、
決まった時刻に眠ることは難しいが
「眠ろう」と思っていない時は眠れ、
自宅以外の場所じゃない方が
よく眠れることがあります。
精神生理性不眠は
神経質で過敏な性格の人によく見られ、
似た言葉に神経質性不眠があります。
神経質な人はストレスを受けやすく、
気持ちの興奮が体に表れ緊張状態になることで
不眠につながります。
また不眠に至る負の連鎖があり、
「眠れなかったらどうしよう」と言う心配が、
より頭を興奮させていき、
結果やはり眠れない、
寝室に入れば余計に目がさえていく条件付けが
より強くなり
眠れない悪循環に陥っていきます。
ただここで大切になるのが、「睡眠の質」です。
睡眠時間の量ではかると
確かに眠れていないことになるのですが、
睡眠時間ほど個人差のあるものはありません。
「平均7時間」とも言われますが、
あくまでも「平均」です。
1時間で十分な人もいれば
10時間の人もおり、
いかに自分にあった睡眠をとれているかが
大切になります。
精神生理的不眠に陥りやすい人は
「毎日7時間は寝ないといけない」
となっていることが多く、7時間眠れなかった場合に「昨日は眠れなかった」と自覚してしまうことで、
より睡眠に対して「眠れない夜」が続くのではないか
と言う恐怖や不安を覚えることになります。
これは不眠恐怖症と言われ、
不眠が条件付けられていきます。
ここではっきりしておかないといけないのが
主観的な不眠の訴えと
客観的な睡眠が一致しているかです。
逆説的不眠という言葉があり、
これは主観に基づいた不眠です。
しっかりと眠れているはずでも
本人が「眠れていない」となる不眠のことです。
また本態性不眠と呼ばれるものがあり、
子供の頃から始まり、
特別原因のない慢性的な不眠です。
もともとこのような不眠があったが、
ある日を境に「眠れない」と自覚して
「不眠症ではないか」と思うものです。
神経質になりすぎると
ますます頭は興奮して不眠になってしまうので、
「不眠を考えすぎない」「眠ろうと努力しない」
ことです。
だれにでも眠れない夜はありますので、
不安に思わず安心してください
私も「今日は眠れないな」となれば
眠ることをあきらめてます。
「眠れない」と思う方が疲れてしまうからです。
ネットなどでも今は「不眠対策」のサイトたくさんありますので、自分にあったものを見つけてみてください。
ただ眠れないことには執着せず、
「あきらめる」ことも大切です。
眠れなくても「15分間瞳を閉じて横になる」だけでも
睡眠の2時間分の疲労感軽減の効果がありますので、
お試し下さい。
これは夜と限らず、昼間にも使えますので、
隙間時間で疲労回復するのも一つの方法です。
まえだ治療院 院長 前田諭志