こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「受動的攻撃行動」についてです。
言葉で表すとなんのこっちゃわからん感じですが、
会社組織などの
集団の中では一人ぐらいは
受動的攻撃行動をとる人がいます。
受動的攻撃行動は
あくまでも受動的(受け身)ですので、
自分から(能動的)攻撃のきっかけを
作ろうとはしないのですが、
「誰かになにかをされた」
ことをきっかけに、
意識的もしくは無意識的に相手を困らせる
行動のことをいいます。
会社に一人ぐらいはいませんか?
例えば「無視」してくる人
好き嫌いに関係なく挨拶ぐらい返したらいいのにと思うのですが、それすらもしないような人
または「頼んだことを何もやっていない」
時間ならいくらでもあったはずなのですが、
頼んだことが全く進捗していない時
期限までに間に合わせてもらえなければ、
頼んだ方も困ってしまうはずです。
このように
受動的攻撃行動は怒りを直接的に
表現することはありませんが、
「自分のしたくないこと」
に対して無視したり、
業務をわざとサボったり、
あるいはそのことで気分が落ち込んでいるなど、
自分が後ろに引く、
組織内で自分が機能しないことで
周囲を困らせて、
結果としてそれが「攻撃」になっているものです。
過去には
「受動攻撃性パーソナリティ障害」
として名前がありましたが、
現在では
「そんな人は確かに存在するけど、病気や障害?かと言われると断定するためにはもう少し研究がいる」
として受動攻撃性パーソナリティ障害の名前は存在していますが、
診断基準からは付録(参考)になっています。
確かに「性格に難あり」を
なんでもかんでも「病気」に
認定してしまうわけにはいかないので
正しい判断だと思います。
受動的攻撃行動は様々な方法で現れますが、
根本的には共通しています。
直接衝突することに対する恐怖と回避、
そして無力感と孤立感が内在しています。
特徴的な行動パターンは
皮肉を言う
相手を無視する
他者を賞賛しない
他者に対して批判的
組織、他者に対する妨害行為
仕事、役割を遅らす。
頼んだことを何もしない
子供の時でも
このような行動が見られることがありますが
あくまでも大人でのお話です。
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まえだ治療院 院長 前田諭志