こんにちは、まえだ治療院です。
今回は急にどうしたの?
急に話し方が変わる
「外国語様アクセント症候群」についてです。
外国語様アクセント症候群は
非常に珍しい症状で、
なぜこのようになってしまうのか?
完全には解明されていません。
本人は普通にしゃべっているつもりなのに、
なぜだかどこかの「なまり」のような発音に
なってしまいます。
かといってもともと「そのなまり」で話せたのか?
というと違います。
主に頭部外傷や脳梗塞などによる脳への損傷で
発症すると言われており、
最近では心理的要因も指摘されています。
外国語様アクセント症候群は
1907年に初めて報告され、
現在で100人ほどが診断を受けています。
非常にまれな症状で
母国語が英語の人に多いとされます。
イギリスの女性では
交通事故を境にフランス語と中国語の中間のような
アクセントになってしまったり、
アメリカの女性では夜に頭痛があり、
朝にはイギリス、アイルランド、オーストラリアが
混ざった話し方になっていました。
原因で一番有力なものに運動性言語中枢の
「ブローカ野」の損傷ではないか?と
言われていましたが、
脳の損傷による「神経性」と
精神的なストレスの「心因性」
そのどちらもがある「混合型」に分類されます。
特定の発音が苦手になることが共通しており、
例えば「splash」のS-P-Lなどの特定の子音結合が苦手になることや
母音と子音がはっきり発音されていないように聞こえます。
イントネーションが増え、どんな言葉も強調しているかのように聞こえる
思い通りに話せないということは
本人には苦痛を伴うものであり、
有効な治療法はまだ確立されていないが、
言語聴覚士によるリハビリや心理カウンセリング、
服薬による治療法があります。
私自身の話になりますが、
10年ぐらい前に
外国語様アクセント症候群とまでは言いませんが
私が話すと「どこ出身ですか?」と
地元にいながらにして地元の人に言われてしまうことが
2年ほど続いたことがありました。
(ずっと兵庫県生まれの兵庫県育ちです。)
あまり私がそのことを気にしていなかったことと
私の前職での先輩や上司が
「九州や中国地方」の人でしたので
話し方がしらずしらずにうつってしまったのかな?
と思っていたのですが、
その当時は「関西の人ではないと思ってました」
とも言われてしまっていました。
今は言われなくなりましたが、
周りが言わなくなっただけの可能性も否めないですけど
まえだ治療院 院長 前田諭志