こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「解離性昏迷」と「解離性けいれん」に
ついてです。
最近起こったストレスの多い出来事や、
あるいは対人関係上の問題、社会的な問題などが
原因で生じるのが
解離性昏迷や解離性けいれんです。
解離性昏迷は
急に眠りこんだようになり、体の動きが減少もしくは無くなり、ほとんど動かなくなり、
外からの刺激、呼びかけ、光、音、体を揺さぶられても
反応が見られなくなるものです。
この間は深い意識障害があるように見えますが、
呼吸や各種反射は保たれ、脳波も正常です。
一度こうなると長い間、横になったままか、座ったままになり、話すこともなくなります。
解離性けいれんは
てんかんの発作にも似たけいれんから、「偽発作」とも呼ばれています。
てんかんのように舌をかんでしまう、転倒による打撲傷、尿失禁はまれであると言われ、意識があるか、
昏迷かトランス状態が見られます。
けいれんの仕方には体を仰向けに、頭と足部でブリッジの形をとるような弓なりの緊張(後弓反張)になることがあり、これをヒステリー弓とも言います。
この弓なりの緊張は破傷風でも見られるため鑑別が
必要です。
よくてんかん発作と勘違いされますが、
てんかん発作と解離性けいれんの違いは、
人前でけいれんが起こることが多く、病気による利得がある。
けいれんの状況がその都度異なる。
けいれん時間が長く、時に数分も及ぶ
けいれんあとに眠ってしまうことはない
とてんかん発作とは違いがあります。
まえだ治療院 院長 前田諭志