こんにちは、まえだ治療院です。
最近芸能人の薬物で逮捕が話題になっていますが、
その中でも強い幻覚作用があるLSDについて、
と悲しい歴史「魔女狩り」についてです。
異端審問や魔女裁判で知られる魔女狩りですが、
多くの罪のない人たちが、魔女扱いされ亡くなりました。
また一度魔女だと言われてしまえば、ほぼ100%
それが覆ることはありませんでした。
ちょっとでも気に入らない人がいれば「魔女」にしてしまえばいいのです。
魔女を取り締まっていた男性が、
あまりにも町に狂気が満ちあふれていることに、
嫌気がさし、魔女狩りに異を唱えたのです。
しかし彼の勇気もむなしく、魔法使いとして
男性は処刑されてしまいます。
また魔女のペットとされた「猫」も例外ではありません。
手当たり次第、町から猫は捕まえられ
町から姿を消しました。
そのことで、町には代わりに捕食者がいなくなったことで、ネズミが大量に増えていきます。
その結果、世界人口の半分を死に至らしめた
「ペスト」が蔓延してしまいます。
ネズミが菌をばらまいたのです。
中世は、弱者は保護していきましょうと、そのような保護施設が出来たり、より人道的なあり方を目指していこうとする流れがありながら、魔女狩りが横行したという
矛盾の時代でした。
そんな中、このような狂気の時代は「LSD」が原因だったのではないかと、最近になり言われています。
LSDは幻覚剤と言われ、幻覚剤の中でも最も強力な作用があります。
少量でも幻覚体験、恍惚、超絶体験など
いわゆるサイケデリック体験が起きます。
他にも多種多様な症状が現われるのですが、
幻想的で空想的な世界に浸ってしまう感覚
被害妄想なども現われます。
当時の人達は、そのようなLSDの作用から
「本当に魔女を見た」と思い込んでいた可能性があります。
魔女裁判で裁く方も裁かれる方も、常軌を逸していたのかもしれません。
ただここまで読まれた方で、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
町全体、世界全体の人達がLSDを服用していたのか?と言うことにもなりますし、
そもそもLSDの成分である、麦角菌の成分リセルグ酸は
1943年にHoffmann Aがたまたま実験室で見つけたものです。
そう時代も合わないのです。
ではなぜLSDが原因なのか?
実は麦角菌は自然界に存在しています。
そしてその当時の人達が食べていたものに付着していたのではないかと言われています。
それは「パン」です。
その当時のパンの作り方や保存方法で麦角菌が出す
代謝産物により、LSDと同等の成分が出来ます。
それを知らずに口にした人たちは、
数多くいたでしょうし、もちろん食べて30分もすれば
サイケデリックな体験をすることになります。
それにより、
魔女狩りと言う狂気の時代を
迎えていくことになったのかも知れません。
まえだ治療院 院長 前田諭志