こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
睡眠障害「不眠・過眠・寝過ぎ」
についてです。
心身共に健康で過ごすためには睡眠は不可欠です。
その中で眠れないとなるとかなりの支障がでます。
代表的な睡眠障害「不眠症」はみなさんも聞いたことがあると思います。
日本では成人の20%がなにかしらの不眠で悩んでおり、半数は重症で、その中でも10分の1の人は睡眠薬を服用しています。
不眠症の症状には
①単純に眠れない「入眠障害」
②飲酒や自律神経の高まりからの
熟睡感がない疲れがとれない「熟眠障害」
③うつ病の症状にもある午前2時ごろに目覚めてしまう
それから朝まで眠れない「早朝覚醒」
④夜中何度も目を覚ましてしまう「中途覚醒」
があります。
逆に寝過ぎてしまう「過眠症」ナルコレプシーなど重症な過眠症もありますが、きっとここまではネットで検索すればすぐに出てくると思いますので、
今回は睡眠でも「実は寝過ぎている」と言うことをテーマにしてみます。
自分にあった睡眠時間でないと逆に疲れてしまいます。
睡眠は赤ちゃんから成人、高齢者になるまで、自分が死ぬ最後の最後まで人は眠ります。
赤ちゃんから比べると成長と共に段々人の睡眠時間は短くなっていきます。
成人では平均で7時間の睡眠はとった方がいいと推奨されていますし、それをふまえて、朝何時に起きるから、この時間までには寝ようと計画的に就寝している人もいるのではないでしょうか?
ただ、この平均7時間あくまでも「平均」です。
色んな人の睡眠時間の平均でしかないので、自分に適した睡眠時間ではない時があります。
7時間ぐっすり寝れないと不眠なのか?
7時間以上寝てしまうと寝過ぎなのか?
そういうことでは、ないんですね。
芸能人でも「毎日3時間しか寝ない」とか寝ているところを見たとこがないなど、言われる人もいますよね。
それでも体を壊さないのは、その睡眠時間が自分に合っているからです。
ショートスリーパーで毎日1時間睡眠みたいな人も、健康を害してまで、そんなことはしていないでしょうし、
アインシュタインは毎日14時間寝ていたそうです。
いかに自分にあった睡眠時間で寝るかが大事です。
ただ加齢により適切な睡眠時間が変わってきますのでそれも覚えていていただけると、
例えばある男性で、7時間睡眠をきっちり守り、規則正しい生活をしていましたが、ある日「以前のように疲れがとれない」と受診したそうです。
検査の結果「寝過ぎ」と診断されました。
加齢により適切な睡眠時間が変わったことで、例え7時間でも寝過ぎになってしまう人もいます。
またこの平均7時間睡眠と言う言葉による弊害もあります。
自分の気持ちの持ちよう、主観的な部分で、
「あー目覚ましより先に起きちゃった」
「きっちり7時間は寝たいのにー」
と結構しっかり熟睡できて目覚めたにも関わらず、
この平均7時間を満たせていないと「寝た気がしない」「寝不足」「疲れがとれていない」と言う気持ちを自分から作ってしまう時があります。
これを、「逆説的不眠」と呼びます。
ですので、平均7時間睡眠はあくまでも目安です。
睡眠ほど個人差の大きいものはないですので、
みなさんも自分にあった睡眠時間を見つけてくださいね
まえだ治療院 院長 前田諭志