こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
考え方のクセ「自動思考」
についてです。
自動思考とは何かの出来事に対して、自分の頭に浮かんだイメージや考えのことをいいます。
誰にでも当てはまるもので、その時の感情や気分、置かれた状況などにより、考え方のクセが強く出たり、気にならなかったりと自動思考は変動します。
代表的な自動思考は6つあります。
①根拠のない決めつけ(感情的決めつけ)
根拠がないのによくない結論を引き出したり、自分の感情に基づいてネガティブな結論を引き出すものです。
事実がどうか分からないにも関わらず「●●に違いない」と考え、それを確信してしまう考え方です。
例:相手から一日連絡がない
→「嫌われている」と思い込む
②部分的焦点づけ(選択的注目)
良いこともたくさん起こっているのに、ダメなところや些細なネガティブなことに注意が向かってしまう
例:9個の良いことより
1個の悪いことにとらわれてしまう
③過度の一般化
わずかな出来事の意味を深刻なものとして大げさに考えてしまう。少しでも悪い面があると、それを非常に悪いものにみなしたり、他の事も悪いと広げて考える。
例:月曜日から仕事で失敗してしまい、
今週一週間はきっと仕事で失敗し続けてしまうと
思い込む
④過大評価・過小評価(拡大解釈・過小評価)
自分がした失敗は大きく捉えて、良く出来ていることは小さくたいしたことではないと考えてしまう。
⑤自己関連付け
何か悪いことが起こると、すべて自分の責任だと考えてしまう。本来であれば自分に関係のないことまで、自分に関連付けてしまう考え方
⑥白黒思考・完全主義(0か100か)
物事すべてを0か100で理解しようとしたり、白黒つけないと気が済まないこと。
本来、中間やグレーゾーンがあるようなものでも、すべて100%完璧でなければ、0と同じ、何も意味がないと考えてしまい、非効率なまでに完璧を求めてしまう。
ここまでが考え方のクセ「自動思考」の代表的なものです。
最後に補足で1つ
⑦自分で実現させてしまう予言
否定的な予測を勝手に考え、それにとらわれて行動を制限した結果、失敗してしまった。そして否定的な予測が
予言のように当てはまるとますます信じ込み、行動を抑制していく悪循環に入るもの
考え方のクセは誰にでも当てはまることですが、それだけにとらわれてしまうと、日常生活を営む上でしんどくなってしまうことが、人より多くなってしまいます。
まえだ治療院では、初回の心理カウンセリングは「自分にはどんな考え方のクセがあるのか?」でまずは自動思考のチェックシートで性格の傾向を見ていくようにしています。
自分の考え方のクセが分かるだけでも、ラクになったりすることが多いですので、カウンセリングでは「認知行動療法」を行います。
今ある自分を否定していくのではなく、考え方や捉え方
行動の幅を広げていく、引き出しを多くしていくような療法です。
お気軽にお問い合わせください。
まえだ治療院 院長 前田諭志