地下空間で4ヶ月過ごす洞窟実験｜加古川の整体院まえだ治療院

こんにちは、まえだ治療院です。

今回は「地下空間で4ヶ月過ごす洞窟実験」についてです。

1989年1月、アメリカの地下150ｍの洞窟で、ある実験が行われました。

太陽の光も、外の音も届かない場所で、たった一人で暮らすと、人はどうなってしまうのか？

この実験を主催したのはＮＡＳＡで、この実験で得られたデータは火星探査に活かす目的でした。

被験者はイタリア人女性のステファニア・フォリーニ氏

科学の進歩に役立ちたい、自分の限界を試してみたいという動機から自ら志願しています。

ただ彼女には実験の期間がどれくらいになるのかは、あえて伝えられていません。

洞窟の中は、外界からの刺激がない以外は、できるだけ快適に過ごせるように用意されており、十分な食料、テーブルにイス、蛍光灯や電化製品、400冊の本に楽器、絵画道具、また外部との連絡がとれるようにＰＣも用意されています。

この洞窟でステファニア氏が生活できるだけのものは揃えられていますが、ただ1つ用意されなかったものが「時計」です。

人の睡眠と覚醒の体内時計は太陽の光（日の出）によって毎日リセットされます。

では日の出も日の入りもない宇宙空間では、人の体内時計はどうなってしまうのか？

洞窟という空間で宇宙空間を擬似再現し、人の時間感覚の変化を調べる。これがこの実験の主たる目的でした。

反応はすぐに現われ、ステファニア氏は日に日に眠る時間が遅くなっていきます。

そして一日の間隔と感覚が、42時間になっていきます。

時には30時間起き続けたり、14時間睡眠したとしてもそれを2時間と感じる、7時間半に及ぶ質問に対しても、1時間と感じるなど、およそ7時間が、彼女の1時間になっていきます。

最終的に131日目に実験が終了し、地上に姿を現してステファニア氏は「まだ2ヶ月でしょ？」と答えたといいます。

体重は実験開始前より－11㎏減になってしまっていましたが、健康状態は極めて良好だったそうです。

そして2021年現在フランスで、同じような実験が行われています。今まさにです。

1989年の洞窟実験はステファニア氏1人でしたが、今行われているフランスの洞窟実験は15人が40日間過ごすものです。

男性8名、女性7名の参加者が2021年3/14～4/22まで洞窟で過ごしています。

「ディープタイム」プロジェクトとして公式サイトもあるので、興味のある方は、一度見てみてください。

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まえだ治療院　院長　前田諭志