こんにちは、まえだ治療院です。
今回は思考実験「メアリーの部屋」についてです。
思考実験とは
主に頭の中だけで行われる実験になります。
普段であれば、
ありえないような命題に対して考えることが
大切になります。
「メアリーの部屋」
メアリーは
色の知識に関しては世界でも超一流の科学者です。
彼女は色に関してはありとあらゆることを
誰よりも知り尽くしており、
色について、彼女が知らない物理的、化学的、神経生理学的な事象はないほどです。
ただ1つだけ、
メアリーは実際に「色」を見たことがありません。
普段彼女が色の研究をしている部屋は
白と黒の色しか存在しません。
メアリーはもちろん「赤色」の知識は持っています。
しかし彼女自身は赤色を見たことがない
ある時、彼女は部屋から外に出ます。
その時
生まれて初めて自分の目で色を見ることになるのです。
メアリーは色で知らなかった事象はない。
前から知っているものばかり。
メアリーは実際に色を見たことで
新しい何らかの知識を得たのだろうか?
色を経験することでメアリーがなにか新しいことを
学ぶかどうか、という問題は、
クオリアの存在や物理主義に対する知識論法と
関わっています。
※クオリアとはさまざまな見解があります。
感覚質と呼ばれるもので、
どの観点で解釈するのかによって説明が変わります。
1つ例を出すと「すごく美しい夕日」を他人に伝える時
すごく美しい夕日のことを言葉で伝えるのは難しいかもしれませんが、
一緒にその夕日を見ているのであれば、
美しさを感覚として共有することは可能だと思います。
クオリアとはそんな感覚のことです。
まえだ治療院 院長 前田諭志