こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「不思議の国のアリス症候群」
についてです。
不思議の国のアリス症候群はあの有名な物語「不思議の国のアリス」から名付けられたものです。
不思議の国のアリス症候群の症状は視界にうつるものが大きくなったり小さくなったりする体験が特徴であり、
多くは小児期に起こる一過性の症状です。
ただまれに成人にも見られることがあります。
不思議の国のアリス症候群の原因ははっきりと分かっていませんが、エプスタイン・バー(EB)ウイルスに感染することで、脳表面に位置する大脳皮質に広範囲にわたって炎症が生じ、知覚異常が引き起こされるからではないかという説があります。
EBウイルスは3歳ごろまでに6~7割、成人で8~9割が感染するヘルペスウイルスの一種で、ほとんどは無症状か風邪のような軽い症状で経過します。
不思議の国のアリス症候群を経験したことがある子どもの多くは風邪で寝ている時に、視界にうつるものが大きくなったり、小さくなったりを経験しています。
子どもでは風邪、発熱、頭痛などが引き金になっていることが多く成人であれば、片頭痛との関連があります。
またてんかん発作後、その他ウィルスによる脳炎、
統合失調症でも症状が報告されており、うつ病の初期や離人症との関連も報告されています。
ただ不思議の国のアリス症候群は多くは一過性で、過度の心配は不要とするケースがほとんどです。
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まえだ治療院 院長 前田諭志