こんにちは、まえだ治療院です。
今回は
「持続する痛み/痛みにとらわれる」
についてです。
体のどこかに痛みがあるというのは、本当に不快なことですし、気分も晴れませんし、長く痛みが続くということはストレスとして体に蓄積されていきます。
しつこく痛みを繰り返す疾患や加齢による体の不調は確かにあります。
ただ持続する痛みの原因が「自分の気の持ちよう」だとしたら、どうでしょうか?
痛みの訴えとはかなり主観的なものになります。
大多数の人にとっては50%ぐらいの痛みでも、100%痛いと感じるのであればそれはその人にとって100%の痛みなわけですし、その逆に大多数の人が痛いと感じるようなことでも、痛くないという人もいます。
痛みの感じ方はとても個人差が大きい感覚になります。
痛みに強い人、弱い人ということになりますが、もともと痛みに対して弱い人になにかしらの痛みが発生した時に「人よりは気になってしまう」痛みに対して神経質になってしまったり不安に感じてしまう状態を「精神相互作用」といいます。
精神相互作用とは痛みに対して過度に気になってしまう。すると痛みに意識が集中され、さらに痛みが増してしまいます。
前より痛みが増してくるとなるとさらに気になる。するとまた痛みが増してしまいます。
一度このスパイラルに入ってしまうと、体にストレスも蓄積していきストレスホルモンのコルチゾールが分泌され続けます。
ストレスホルモンのコルチゾールは痛みに対しての耐性を下げてしまうため痛みが持続し、自然治癒力も次第に失われていくため、痛みから抜け出せなくなります。
ここまで来てしまうと「痛みにとらわれた」状態になります。
もしこのような状態で痛みが持続してしまっているのであれば「痛みを気にしない」痛みを人より気にしてしまう人に「気にしないように」というのは投げやりにも聞こえますが、これに尽きます。
痛みを忘れることで、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が少なくなっていきます。
そうなると、痛みに対しての耐性も戻ってきますし、自然治癒力も上がっていきます。そうしてあげることで、
次第に痛みが感じられなくなり、とらわれた状態から脱却することにつながります。
※上記の話は、
あくまでも検査などで異常が見られないにも関わらず、
痛みが持続する人向けの話です。(心因性疼痛)
どんな痛みも気にせず放っておいてくださいということではありません。
痛みは体からの危険信号になりますので、長引く痛みや激痛であれば、まずは病院で受診、検査を受けてください。
まえだ治療院 院長 前田諭志