こんにちは、まえだ治療院です。
「何事もやり過ぎは良くない」
今回は「オーバートレーニング症候群」についてです。
主にスポーツなどによって起こるものですが、
体の疲れ、精神的な疲れが
十分に回復しないまま積み重なっていき、
常に疲労を感じているものを
「オーバートレーニング症候群」と呼びます。
「トレーニングそのものがよくなかった」と言うよりは
「トレーニング後に十分な休息を取らない」ことが
原因になります。
十分な休息は、体の疲労のケアはもちろんですが、
十分な栄養や休養のことを指します。
これを怠るとせっかくトレーニングをしても、
いいパフォーマンスを得ることは出来ません。
競技などではかえって成績が低下することになります。
オーバートレーニング症候群は
段階的に進んでいきます。
はじめは日常生活に支障はないですが、
競技での成績低下が見られるようになります。
趣味でスポーツをしている人でも
「なんかいつもと違う」と感じ始める時です。
「スランプ」とも似た状態なのかもしれませんが
スランプに陥った人の心理では
「スランプを脱するにはトレーニングあるのみ」
となりがちですが、
それがかえって「オーバートレーニング症候群」を
誘発してしまいます。
本当であればこの状態の時「しっかりとした休息」を
選択することが望ましいのですが、
なかなかそうにはなりません
休みと言うのは「サボっているのではないか?
」「自分が休んでいる間に誰かに抜かれてしまうんじゃないか?」と言うプレッシャーから、
素直に休息出来ない人が大半になります。
そのような状態でも
やはりトレーニングにいそしんでしまう
ただトレーニング効果で言うと「最悪」です。
オーバートレーニング症候群では
トレーニングもままならないことが多く
トレーニングの負荷に体はついていけません。
そんな状態が続いていくと
次はだんだんと軽いトレーニングすら出来なくなり、
ついで日常生活にも支障が出始めます。
易疲労性、全身倦怠感、睡眠障害、食欲低下、体重減少、集中力低下、安静時心拍数増加、
血圧上昇、運動後の血圧がなかなか下がらないなど
の症状が見られるようになります。
さらに気分の落ち込み、活気のなさなども見られます。
オーバートレーニング症候群は
早期発見が重要になります。
どこで見分けるのかで言うと「心拍数」です。
朝起きてすぐの心拍数が
いつもより10回以上多い場合は
オーバートレーニング症候群が疑われます。
その他にも
筋肉痛や肉体疲労がなかなか回復しない、風邪をひきやすい、運動をしていなくても血圧が高め、意欲の低下、食欲低下、寝付きが悪い、イライラする、抑うつなどが見られます。
そのような症状が見られる場合は
「とにかく休む」ことをおすすめします。
睡眠とバランスの良い食事はもちろんのこと、
ビタミンB群やビタミンCを摂ることも
推奨されています。
ではどれだけ休養すれば良いのか?
症状が進んでいればいるほど
回復には時間がかかります。
ひとつの目安としては
「起床後に疲労感がなくなるまで休養が必要」
となっています。
スポーツ自体は健康的でいいことだと思いますので、
スポーツが原因で
体が酷使されているということがないように
しっかりと休息することも大切です。
何事も活動と休息のバランスです。
まえだ治療院 院長 前田諭志