こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「主人在宅ストレス症候群」についてです。
表面的には平穏な家庭に見えても、夫が定年退職を迎えて家にいるようになると、妻はストレスのために体調を崩してしまい、うつ状態になることがあります。
熟年離婚などが流行ったこともありますね。
主人在宅ストレス症候群は、
大阪の黒川内科黒川順男院長が名付けました。
マスコミによく取り上げられていた時もありましたが、この症状は日本だけといってもいいぐらいの病名です。
日本の夫婦文化が産んだ症候群です。
典型的なのが、夫唱婦随のタイプ。
家庭のことは一切妻に任せっきりで、
妻は自分に従うものだと信じ込んでいる夫が、
日中TVを見てごろごろとしながら妻をこき使うような
ケースです。
家事なんて手伝うこともなく、
そもそも手伝う気すらないくせに
あれこれと妻に細かく干渉し、
その結果妻には自由がなく、常に束縛されているような状態になります。
夫が仕事をしていれば、離れている間に自由な時間もあったかもしれませんが、家に夫がずっといることで、
妻はがんじがらめに感じストレスが募っていきます。
また主人在宅ストレス症候群は
真面目で趣味がない主婦に多いと言われています。
うつ状態はもちろんですが、
体にも不調が現れる人もいます。
高血圧、胃潰瘍、過敏性腸症候群、気管支ぜんそくなど
ストレスを感じたときに現れる心身症の症状が、
体の弱いところに現われます。
また主人在宅ストレス症候群は、定年を迎えた夫に限る訳ではありません。
現役世代の夫でも最近では、似たような症状が見られます。
例えば、長期の出張や単身赴任後の夫。
それから帰ってきた頃には、妻は夫がいない方が
ラクだと感じるようになっていたのなら、全く同じような症状が出ます。
カウンセリング業務をしていると、よく聞かれる話ではあります。
どうか世の夫のみなさま、
妻は貴方の召使いでも母親の代わりでもありません。
夫にも家庭を見る義務があります。
なんなら当たり前、当然のことです。
家事や育児に参加しないで、
仕事だけをしているようではダメですよ。
頑張っているのは夫の自分だけと思っているなら
それは誤りです。
なにもしないで家庭であーだこーだ言う前に、自分で
行動できる自立度の高い夫になってください。
貴方の言動で、最愛の人が病気になっているかも
しれないのですから‥。
っと言いながら私も大丈夫だろうか‥‥。
追記
新型コロナの影響で、コロナ離婚やコロナDVなど
聞かれたりしますが、主人在宅ストレス症候群に
なるんでしょうね。
まえだ治療院 院長 前田諭志