こんにちは、まえだ治療院です。
今回は「睡眠」と「金縛り」についてです。
睡眠は脳の活動水準が一時的に低下したもので、
自分で目を覚ます、他人や目覚ましなどで目覚めることができるものを指します。
睡眠には2つの種類があり、
みなさんも一度は聞いたことがあると思いますが、
「レム睡眠とノンレム睡眠」です。
脳波の出方の違いで、細かく4段階に区別されていますが、
浅い眠りはレム睡眠
深い眠りはノンレム睡眠
で概ね、いいと思います。
これが睡眠中におおよそ90分周期で繰り返されています。
レム(REM)の名前の由来はご存じでしょうか?
人は眠りに入ってすぐは、
まぶたの下で目が動いているんですね。
これを急速眼球運動(Rapid eye movements)と呼び
この頭文字からREMと言われています。
ですので急速眼球運動がない状態をnon REMと呼びます。
レム睡眠では体性神経系および自律神経系の機能低下が起こることから、「体の眠り」
ノンレム睡眠は大脳の活動水準の低下が起きることから、「脳の眠り」
と考えられています。
絶対に人は毎日夢を見ています。
脳がまだ起きているレム睡眠の時に夢を見ているのですが、起きた時に覚えていないのはノンレム睡眠時の周期の時に目覚めると覚えていない時が多いです。
夢を見て覚えているのはレム睡眠時に目覚めた時が多くなります。
ただ身近なものほど、科学的に解明されておらず、
「なぜ人は夢を見るのか?」
「そもそもなぜ寝ないといけないのか?」
全てはわかっていません。
ここからは、金縛りについてですが、
みなさんは経験されたことがあるでしょうか?
私は覚えている範囲で3回は金縛りの経験があります。
そのどれも今思うと就職や結婚など、
環境に変化があった時に金縛りに合いましたね。
ほんとに体も動かないですし、なんか人がいるような
気配がして怖かったのを覚えています。
金縛りは正確には「睡眠麻痺」と言われ、
起きている状態から睡眠に移行していく時に
全身の脱力が起きるものです。
レム睡眠の体の眠りと脳はまだ起きている状態ですので、意識があるのに体が動かず、声も出ないので助けを呼ぶことも出来ずに強い恐怖感を覚えます。
またおばけや誰かがいるような感覚になるのは、
「入眠時幻覚」と呼ばれ、現実感がある幻覚です。
誰かが部屋に入ってくる、誰かに抑えつけられたり、
自分の体に乗られているような感覚など
視覚的・聴覚的・触覚的に幻覚は現れて不快や不安の
強い感情を伴うことが多いです。
この入眠時幻覚と睡眠麻痺(金縛り)が同時に起きることが少なくないために、
「部屋でおばけを見て、その瞬間に金縛りになった」
となります。
ただ体は夢を見ているのと、同じような状態ではありますので、不安に思うと不安なものを投影してしまいます。
たまに見ている夢をコントロールできる時ってないですか?
まさに、その状態になりますので不安になるとかえって内容が不快なものになっていき、悪夢を見ているのと
同じ状態になります。
また睡眠障害で過剰に眠ってしまうナルコレプシーと
呼ばれるものがあり、
自分では絶つことの出来ない睡魔や、喜怒哀楽の感情があったときに急に寝てしまう睡眠障害になります。
ナルコレプシーの症状による入眠時幻覚と睡眠麻痺もありますのでご注意ください。
ただそうではない場合や疲労などでも金縛りになりますので、次に金縛りにあった場合は、
気にせずそのまま寝てしまいましょう!
気づけば朝になっています。
まえだ治療院 院長 前田諭志